『クロスバイク復活大作戦』

作業対象モデル:ライトウエイ「シェファード シティ(2018年モデル)」Vブレーキ・3×8速仕様 カラー:ネコフラージュ

息子さんが通学等で長らく使われていたようですが、自走で久我山/本店まで持ち込まれたお父様曰く「よくこんな状態で乗ってたな~」との第一声。確かに…。簡単な修理&調整では済まないと覚悟した上でのご来店でした。

ご依頼としては、

★消耗品の交換レベルではなくて、コンポーネントも換装OK

★普段のお買い物等に使いたいので、カゴなどオプションも追加

★どうせだったらカスタムもしてイメチェンもしたい

★ご予算としては現行の新車価格も高いので、それなりの費用もOK

※ちなみに2018年当時はこの完成車58,300円(車体のみ/消費税8%/オプションパーツ別)でしたが、現行相当モデルだと7.5~8万円。約1.5倍近くです。最近のスポーツサイクルの新車価格高騰すごいですね。こういった理由から新車買い替えより、ある程度費用がかかっても整備・修理して乗り続けるという方も増えている傾向があります。

クロスバイクの整備の場合、消耗品交換を中心としたセットメンテナンスコースをおすすめすることも多いのですが、今回はそれ以上に状態が悪く(消耗品だけでなく)もう一段上のリフレッシュ作業が必要との判断になりました。

ご自身もスポーツサイクル愛好家のメカに詳しいお客様でしたので、大枠のプランだけを指示していただいて、細かいパーツ指定はなくあとは「お任せで」仕上げておいてね、とのご依頼でした。

クロスバイクの整備のご相談の場合ですとライトユーザーの方も多いかと思います。自転車に詳しい方でもそうでない方でもお気軽にご相談ください。お客様の自転車知識レベルに合わせたわかりやすいご案内を心がけておりますので。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

各所、このような状態ですので、当然、消耗品類は要全交換です。

グリップの現状…原型をとどめていません
サドルの現状…同じく原型をとどめていません
ブレーキシュー…擦り減ってまったく残っていません
各ケーブル類…ことごとく経年劣化しています

ところどころ壊れている箇所の修理が必要です。

後輪のスポークが1本折れていましたので、交換してホイールを調整
ディレーラーハンガーが内側に曲がっていますので修正作業
パーツ換装作業の前にフレーム全体を簡易クリーニング作業
ちょっとした部分ですが、こういった細かい作業でかなりキレイな印象に仕上がります

ギア周りは部品を新調します。

ギア周りはサビ&摩耗がひどいので、パーツ自体の換装作業をします/シマノ『ESSA』1×8速仕様の今風の街乗りコンポーネントをアッセンブル(今回はクランクセット、リアディレーラー、スプロケット、チェーンの4点)
『ESSA』フロントチェーンリングのガード付き仕様がいいですね。上位シリーズの『CUES』も含めこれからの街乗りスタイルの定番パーツになるでしょう。

カラーリング、雰囲気にも少しこだわってパーツをチョイス。

ブラウン系のパーツアッセンブルでカスタム感
アウターケーブルにニッセンのクラシカルなカラー採用でカジュアルな渋い雰囲気に
スポーツ車向けコンパクトでお洒落な前カゴ
サークル錠も取り付けて実用的な使い勝手
リフレッシュ作業完了‼

≪参考費用≫…この作業例の同時作業を前提に作業工賃を含む

・ギア周り シマノ『ESSA』換装…27,113円

・その他消耗品&パーツ交換作業…31,433円

・スポーク折れ修理/エンド修正など…3,850円

・簡易クリーニング作業…4,950円

・カゴ&サークル錠取り付け…7,150円

合計…74,496円

※いずれも部品代金+作業工賃(税込)

※自転車仕様&状態によって各費用は異なります