皆さんのクロスバイクもこんな状態になっていませんか?
まずは現状を確認していきましょう。経過年数・使用頻度からすると、そろそろ消耗品中心に各所交換が必要になってきているはずです。目視で確認するだけでも、チェーンのひどいサビなど、気になる箇所がいくつか見受けられます。
①チェーンが完全に錆びています
定期的な注油を怠っていたため、残念ながら全体に「錆(サビ)」がひどく要交換です。走行距離は短いのでチェーンの伸びはありませんが、使用頻度が多い場合はチェーンの「伸び」があれば定期交換を検討しましょう。
②ブレーキシューが擦り減っています
ブレーキシューはゴム素材ですので、使用すれば擦り減ってきます。現状ほとんど残っていない危険な状態です。もちろん要交換です。
③ケーブル類が錆びています
このタイプのクロスバイクの場合、ブレーキケーブル前後&シフト(変速)ケーブル前後の合計4本のケーブル(ワイヤー)が使用されています。消耗品ですので傷んでくる(サビ、ほつれ、等)とそれぞれ動きが悪くなって各操作に支障が出ます。要交換です。
①~③はこのようなリムブレーキ仕様のクロスバイクでは定期的な交換が必要な消耗パーツになります。この3ヵ所の交換+再調整が当店セットメンテナンスの「B.スタンダードコース(18,700円)」に相当します。料金内に作業工賃だけでなく、チェーン、ブレーキシュー、ケーブル類の部品代金も含まれるお得なセットメニューです。詳しくはこちらでご確認ください。
ただ、今回のケースですが長年ノーメンテだったため、セットメニューに含まれない箇所も確認が必要です。続いて順番にそのポイントを確認していきましょう。
■その他のチェックポイント①タイヤ
前タイヤがヒビ割れ。3年の年月からすれば単純にタイヤの寿命です。要交換です。
ちなみに後タイヤは少し前擦り減ってしまって過去に一度交換されています。
■その他のチェックポイント②グリップ
かなりベタつきがあります。機能的には使える状態ではありますが、新しいものに交換がおすすめです。
■その他のチェックポイント③回転箇所のガタツキ
前後ハブ、ボトムブラケット、ヘッドパーツなど、自転車には回転する構造の部品が多くあります。転がって走る乗り物ですからね。これらは使用していれば傷んでくる箇所です。特に使用頻度多めの方は要チェックです。今回は現状問題なし。
■その他のチェックポイント④リム面の摩耗
ブレーキシューを受け留めている車輪側の部分です。雨の日に多く使ったり、擦り減った古いブレーキシューを使い続けているとダメージが大きくなります。今回は現状問題なし。
※「③回転箇所のガタツキ」「④リム面の摩耗」の状態が著しく悪い場合、修理交換費用が高額になる箇所です。
■その他のチェックポイント⑤スプロケットの摩耗
いわゆる「歯とび」という症状が起きる箇所です。チェーンが滑ってしまって漕げなくなることがあります。サビはありますが、今回は現状問題なし。
古いチェーンを長年使用し続けると起こりやすくなります。特にトップギア側周辺に。
■その他のチェックポイント⑥ディレラーハンガーの変形
駐輪中などにも何かとぶつかってしまうことがある位置なので、気付かないうちに曲がっていることが多いディレーラーハンガー。今回も若干の内側への変形がありましたが、メンテナンス作業中に確認して簡易修正で直せる軽度の症状でした。
変形したまま使用し続けていると、変速時に後輪に巻き込んでディレーラー等の破損の恐れがありますので要注意の部品です。
クロスバイクをはじめスポーツサイクル特有の特殊な構造ですので、違和感があればその都度必ず確認を。
以上、これらの全体の状態を確認して今回は
- セットメンテナンス「B.スタンダード」
- 前タイヤ&チューブ交換
- グリップ交換
を基本に作業を進めます。主な作業例のイメージ画像です。
—————————————————–
以上、ここまでが今回の作業実例になります。
別途料金でクリーニング作業のオプションメニューもあります。「セットメンテナスA.プレミアム(29,700円)」コースにはクリーニングメニューが標準で含まれますので、こちらのコースもぜひご検討ください。
リフレッシュ作業完了‼
≪今回の参考価格≫
セットメンテナンスB.スタンダード…18,700円
前タイヤ&チューブ&リムテープ交換…6,490円
グリップ交換…1,650円
費用合計…26,840円(税込)
※自転車の仕様、使用する各パーツの種類によって価格は異なります。詳しくは実車を拝見の上お見積もりいたしますので、お気軽に「クロスバイクの整備」ご相談ください。