猛暑の影響は…

最近、夏になるとTVのニュースで「猛暑の影響で自転車のパンクが増えている」という話題を毎年見ているような…気がします。

それで実際にはどうなのかと言うと、確かに暑くなると「パンク修理」や「タイヤ&チューブ交換」が多くなります。

「タイヤ&チューブ」の月別データ(久我山本店調べ)

月別に「タイヤ&チューブ」の売上動向を比べてみると、明らかに夏が多いです。真冬に対して盛夏の時期は約3倍となります。ただ、近年の猛暑でなくても昔からこのデータは業界的には常識とされています。寒くなると自転車に乗るモチベーションが低くなるという背景もあります。積雪がめったにない東京ならまだいいのですが、雪の多い地方だともっと顕著な傾向になります。(また、東京だと11~12月は最近暖かいので、昔に比べるとタイヤの売上が意外と減らない…、これも今の傾向)

飽くまで現場での体感的な印象ですが、確かにここ数年の40℃にせまる異常な暑さは自転車のタイヤにダメージを与えているとは感じます(長年この業界を務めている者として)。状態の良い新品に近いタイヤなら暑くても大丈夫なのですが、経年劣化の進んでいる古くなったタイヤの場合だと、この猛暑が理由でタイヤがダメになってしまうことが実際に多くあります。

猛暑は一因ではありますが、日頃のタイヤの管理(定期的な交換)がされていないことがもっと大きな要因でもあります。

過去にも、パンク(タイヤのトラブル全般)の原因のデータ集計をご紹介しましたが、統計的に正確性の上がる長い期間での再集計ができましたので合わせてご覧ください。劣化した状態の悪いタイヤを使用し続けていたために起こるパンク事例が多いことが読み取れます。詳しい分析は過去のブログ記事を参照→コチラ

集計は久我山本店調べ(直近1年間2023年~2024年)

さて、9月も終わりに近づいてやっと猛暑の季節から脱しました。タイヤの問題以前に、人間の体力的に外での運動(サイクリング)ができるレベルでない暑さ、どうにかしてもらいたいですね、ホントに。街行くサイクリストもようやく活動再開でしょうか。「夏は暑すぎるから自転車に乗らない」そんな方も多くなってます。猛暑の影響はこういった年間ルーティンにも大きく影響がありますね。