自転車タイヤの「サイズ」ご存じですか?

タイヤの交換依頼の際に電話でお問い合わせをいただくことがしばしあります。実際にお持込みいただければ、当方でサイズ等の確認ができるのですが、現物がない遠隔の情報では判断が難しいケースがあります。

自転車のタイヤのサイズ種類、実はかなり多いのです。「普通のサイズ…」「小さい車輪…」「26インチくらい…」等々、感覚でお伝えいただくことがありますが、正しい具体的なサイズをお知らせ下さると非常に助かります。

主要なサイズは大抵在庫をしてますので交換対応はほぼほぼ大丈夫なのですが、在庫が無いとお取り寄せに時間を頂戴することもあります。お急ぎ等で事前に確認が必要な場合はこの投稿を参考にしていただければ。

基本、サイズ表記は「タイヤの側面」何かしらの刻印がされています

★下・写真2点は一般的な「26インチのシティサイクル」のサイズ表記例

26×1 3/8 

とタイヤ側面に刻印表記があります。26インチ径で1・3/8インチ(←分数表記)幅のタイヤサイズということです。

そして、26×1・3/8の横にカッコで(37-590)との刻印表記もあります。タイヤサイズは最初の方の「○○×○○」が商品名として広く流通していますが、メーカーや国によってはこのサイズ表記異なることがあります。そこでタイヤのグローバルな統一規格として表記されるのが「○○ー○○○」の数値です。○○㎜幅の○○㎜径で統一したETRTO(エトルト)規格と呼ばれるものです。※European Tire and Rim Technical Organizationの略

一般的に最初の方の「○○×○○」の方をお知らせいただければ判別できる場合が多いですが、エトルト規格表記を合わせてチェックしておくと万全です。

★次はクロスバイクロードバイクのタイヤサイズ表記の一例

700×35C

と表記されています。そして同じくカッコでエトルト表記の35-622が併記。700C径で35㎜幅のタイヤサイズとなります。ここでアルファベットの「C」が登場しますが、「A」「B」などもあったりします。この工業規格が用いられている国があることが歴史的な背景になりますが、単純に「○○○C」はサイズを意味するアルファベットと覚えておけばOK。一般的な多くのクロスバイクやロードレーサーは「700C」との理解でよいかと思います。

★よくサイズを間違えやすい例が、いわゆる「20インチ」の小径モデルの2種類

20×1.75

20×1 3/8

20×1.75(47-406)の20インチ
20×1 3/8(37-451)の20インチ

この2種類の20インチ自転車は全くタイヤサイズが異なります。ご注意を。こういった紛らわしい車種カテゴリーもありますので、表記されているタイヤのサイズを現物でしっかりと確認することが重要です。

■英式バルブ

ウッズバルブ、ダンロップバルブの名称が使われることもあります/いわゆる一般車(ママチャリ)で使われているバルブ形状です

■仏式バルブ

フレンチバルブ、プレスタバルブの名称が使われることもあります/スポーツ車ではもっともポピュラー、ロードレーサーで使われているバルブ形状

■米式バルブ

アメリカンバルブ、シュレッダーバルブの名称が使われることもあります/クロスバイクや入門マウンテンバイクなどでよく使われているバルブ形状

特に「仏式バルブ」はホイールの形状(リムの高さ)によって選ぶバルブ長が異なります。34㎜、48㎜、60㎜、80㎜など様々な長さのバルブ長があります。

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最後に実際にタイヤを選ぶ際ですが、自転車の「車種カテゴリー」も考慮する必要があります。同じサイズのタイヤでも「普通のシティサイクル向け」「電動アシスト自転車向け」があったりします。スポーツ用タイヤだと「街乗り用」~「本格的な競技用」までバリエーションも豊富です。どんな自転車向けの商品なのかを理解して選ぶことも重要です。メーカー名や商品名が分からなくても大丈夫ですので、使用用途を教えていただければおすすめのタイヤをご案内させていただきます。

猛暑の影響は…

最近、夏になるとTVのニュースで「猛暑の影響で自転車のパンクが増えている」という話題を毎年見ているような…気がします。

それで実際にはどうなのかと言うと、確かに暑くなると「パンク修理」や「タイヤ&チューブ交換」が多くなります。

「タイヤ&チューブ」の月別データ(久我山本店調べ)

月別に「タイヤ&チューブ」の売上動向を比べてみると、明らかに夏が多いです。真冬に対して盛夏の時期は約3倍となります。ただ、近年の猛暑でなくても昔からこのデータは業界的には常識とされています。寒くなると自転車に乗るモチベーションが低くなるという背景もあります。積雪がめったにない東京ならまだいいのですが、雪の多い地方だともっと顕著な傾向になります。(また、東京だと11~12月は最近暖かいので、昔に比べるとタイヤの売上が意外と減らない…、これも今の傾向)

飽くまで現場での体感的な印象ですが、確かにここ数年の40℃にせまる異常な暑さは自転車のタイヤにダメージを与えているとは感じます(長年この業界を務めている者として)。状態の良い新品に近いタイヤなら暑くても大丈夫なのですが、経年劣化の進んでいる古くなったタイヤの場合だと、この猛暑が理由でタイヤがダメになってしまうことが実際に多くあります。

猛暑は一因ではありますが、日頃のタイヤの管理(定期的な交換)がされていないことがもっと大きな要因でもあります。

過去にも、パンク(タイヤのトラブル全般)の原因のデータ集計をご紹介しましたが、統計的に正確性の上がる長い期間での再集計ができましたので合わせてご覧ください。劣化した状態の悪いタイヤを使用し続けていたために起こるパンク事例が多いことが読み取れます。詳しい分析は過去のブログ記事を参照→コチラ

集計は久我山本店調べ(直近1年間2023年~2024年)

さて、9月も終わりに近づいてやっと猛暑の季節から脱しました。タイヤの問題以前に、人間の体力的に外での運動(サイクリング)ができるレベルでない暑さ、どうにかしてもらいたいですね、ホントに。街行くサイクリストもようやく活動再開でしょうか。「夏は暑すぎるから自転車に乗らない」そんな方も多くなってます。猛暑の影響はこういった年間ルーティンにも大きく影響がありますね。

パンクの原因を分析してみる

直近、数ヶ月間の「久我山/本店」でのパンク修理依頼のデータ(原因・修理方法)を集計してみました。パンクの原因を集計してみるとこんな割合でした。

「パンクしてしまったので診てもらえますか?」とのご依頼に対して、「どんな原因」で「どんな修理対応」になったのかを集計した結果です。約半数がタイヤやチューブの状態が悪く交換を要する結果でした。残りの1/4がいわゆる普通のパンク修理(シール状のパッチをゴムのりで貼り付けてなおす)で、そして実際には1/4程度がパンクはしていなくて、虫ゴムの劣化によるエア漏れ&ただ単に空気を入れていない等、という集計結果です。

■パンク修理標準料金/1ヶ所…1,320円(税込)

■タイヤ&チューブ交換作業…車種ごとに個別見積り

※交換の費用目安としては、一般のシティサイクルの後輪だと1本/5,800円~6,000円程度、電動アシスト車の後輪は7,000円~9,000円程度、クロスバイク1本/6,000円~8,000円程度。前輪と後輪で作業工賃が異なる車種もあります。

自転車のパンクと言うとこんな感じの「何かが刺さってしまった」状態をイメージされる方が多いかもしれませんが、集計結果の通り実際には意外と少ない原因です。「何かが刺さってしまった」場合、こればかりは不運としか言いようのないパンクの原因で致し方ありません。しかし、その他のパンクの原因の大半は避けるための対策が取れるものばかりです。以下のような原因がパンクに繋がっています。

  1. 日頃のメンテナンス不足による原因
  2. 経年劣化による原因(本来は寿命になる前にタイヤ交換を)
  3. 使用方法(乗り方)による原因

メンテナンス不足が原因の代表的な症状がこういったチューブが削れてしまう「擦れ」パンクです。

空気が入っていないと、タイヤの中でチューブが動いて擦れて側面が削れて、薄くなった場所に穴が開きます。

メンテナンスと言っても難しい話ではありません。ここでいうメンテナンスとは「定期的に空気を補充する」だけです。車種/タイヤによって適正頻度は異なりますが、シティサイクルやクロスバイクで1か月に1回、スポーツ系(ロードバイクなど)の細い高圧タイヤなら1週間に1回、が目安です。

また、空気がしっかりと入っていないと走行中に段差の衝撃で起こる「リム打ち」パンクを起こしやすくなります。

段差での衝撃で穴が開いてしまうパンクです。このパンクの場合穴が大きいケースも多く修理不可⇒交換対応になってしまうことも多い原因です。

空気圧を適正に管理していても、スピードの出ている状態で歩道の段差などに勢いよく乗り上げると起こることもあるので、乗り方(使用方法)に気をつける必要もあります。

経年劣化が原因。外側のタイヤにしても、内側のチューブにしても素材はゴム製品です。当然永遠に使用できる性質のものではありません。平均的な使用頻度であれば2~3年程度でそれぞれ寿命が来るものと理解しておいた方がよいでしょう。乗っていなくても屋外保管の場合、紫外線、雨風などで劣化していきます。使用頻度の高い場合はもっとタイヤの寿命が短くなります。

シティサイクルなど英式バルブを採用している車種の場合だと、「虫ゴム」の劣化によるエア漏れもよく起こります。安価な部品ですので「虫ゴム」は定期的に交換しましょう。最低でも6ヶ月~1年に1回、本来はそれ以上の頻度での交換が推奨です。

自転車のタイヤの寿命を意識している人は意外と少なく、調査結果でもやはりその予想通りの内容となりました。

パンクをしてご来店された方のうちタイヤの異常にご自身で気づかれた方はわずか26%

パンクをして修理にお越しに来店される方にのうち、約3/4の方はご自身のタイヤがダメになっていることに気づいていません。目視すぐに判断できる下の写真のような状態でも、さっきまで普通に自転車に乗っていたという方が多くいらっしゃいます。

タイヤが擦り減ったり、ひび割れをしてくると内側のチューブを守れません。この場合は当然、パンク修理での対応ではなく「タイヤ&チューブ交換」作業が必要になります。

タイヤに大きな穴があくとチューブが破裂してしまいます。もちろん修理は出来ません。交換が必要になります。

経年劣化の原因として見落としがちなのが「リムテープ」が古くなって傷んでいてパンクしてしまうことがあります。

車輪(おもにアルミなどの金属)にチューブが直接触れないように保護するテープが内側に取り付けられています。この部品が傷んでくると写真の位置のように内側方向からパンクをしてしまいます。

たかがパンク修理…されど奥深い世界があります。

代表的なパンクの症例をいくつか紹介してきました。これら以外にも他の原因があったり、複合的な要素が同時起きている場合もあります。何気なく乗っているご自身の自転車、タイヤの状態をぜひ一度確認してみてください(とくに一定の年数が経過している場合には)。最後に入れたのがいつだったかのか覚えていないくらい久しく空気を入れていない方も要注意です。

タイヤのサイズの話

「タイヤの交換をお願いいしたいんですが…」よくある☎でのお問い合わせ。ついつい反射的に「サイズは何ですか?」って返してしまうんですが、自分でもあまり親切な返答じゃないなぁと思います。ある程度詳しい人なら常識だと思っている自転車タイヤのサイズ規格でも、予備知識のない方からすると全く見当がつかない話です。

「大きめ」「小さめ」って相対的な表現ではタイヤのサイズは伝わりません(←たまに問い合わせ時に言われます)。自転車のタイヤは厳密な規格が定められています。タイヤとリムのサイズが合わないと当然取り付けできません。ややこしいのが、例えばよく耳にする「26インチ」でも車種によって違う異なる複数のサイズ規格があります。「MTBの26インチ」「ママチャリの26インチ」「ロードバイクの26インチ」それぞれの車種カテゴリーに26インチ規格がありますが同じサイズではありません。世の中の自転車のタイヤのサイズって5、6種類と思っている方もいるかもしれませんが、すべの車種カテゴリーを前提にすると相当の数です。対応径・幅、さらにタイヤではありませんがチューブのバルブの形状などを含めると3桁レベルの種類です。さらにフレームやブレーキアーチとのクリアランスも考慮する必要があります。

ただ、実際には「車種カテゴリー」内である程度サイズ規格が絞られるので、慣れている方が自分の自転車に限定すれば、それほど難しい話ではありません。

一般に、

「○○×○○」と表記されています。

前の数字がタイヤの直径で、後の数字がタイヤの幅です。単位は㎜の場合とinchの場合があります。ただし、この表記方法はメーカーのよっては紛らわしいケースもあるので、車種カテゴリーによっては少し注意が必要です。

そこで必ず確認しておきたいのが、「ETRTO(エトルト)」のサイズ表記です。

「European Tyre and Rim Technical Organisation」略して「ETRTO(エトルト)」です。

こちらの場合、

「○○-○○○」と表記されています。

前の数字がタイヤの幅で、後の数字がタイヤの直径です。※下の写真の赤丸の箇所がエトルト表記。

「700×24c」はエトルト表記「24-622」

「ETRTO(エトルト)」 は「メーカー」「車種カテゴリー」問わずに、世界的に統一された「タイヤサイズ規格」表記方法です。判断が難しい場合、このサイズをチェックした方が確実です。

バイシクルサポートでは各車種カテゴリーのタイヤを在庫しています。マイナー規格も「何かしら」あるようには努力しています。メーカー・モデルにこだわらなければすぐに用意できる場合が多いです。

※ただし、マイナー系の在庫量は少なめなので、お急ぎの場合は事前に確認をお願いします。

※頑張って在庫揃えていますが、それでも無いサイズが当然あります。ホントに星の数レベルに多い世界なので、その点はご理解、ご容赦ください。

チューブも各サイズ在庫持ってます。

チューブはポピュラー規格は「パナレーサー」中心、マイナー規格は「シュワルベ」中心に在庫してます。

チューブも各サイズ常備するようにしてます。

いずれにしても実際に自転車をお持ち込みいただければ、お客様自身でわからなくても、こちらでサイズはチェックいたします。それとサイズだけでなく「用途」によっての「タイヤ選び」もそれ以上に重要です。合わせてアドバイスしてますので、各車種「タイヤの交換」お気軽にご相談ください。

電動アシスト自転車のタイヤ

電動アシスト自転車のタイヤ交換は専用品がおすすめです。

サイズ規格上は一般のシティサイクル用のタイヤでも電動アシスト自転車に取り付けることは可能ですが、車体重量のあるアシスト車の場合はタイヤへの負担が大きいため、専用商品は耐荷重を考慮して作られています。

IRCの電動アシスト車専用タイヤ
写真上…「足楽」/写真下…「足楽プロ」

トレッドのデザインは基本同じですが、
「プロ」さらに耐摩耗性を強化したトレッドゴム採用

少しお値段は張りますが、IRCのアシスト車専用タイヤシリーズは「MADE in JAPAN」の安心感。(※付属チューブは海外製ですが、肉厚の丈夫なタイプです)。アシスト車向けに最適化された非常によくできた商品だと思います。このカテゴリーのタイヤはIRC 商品を中心に在庫をしています。下記、在庫アイテム参照。

※常時在庫アイテムも在庫数はそれほど多くはありませんので、
お急ぎの場合は必ず事前にお問い合わせください

子供乗せ仕様車の電動アシスト自転車は「20インチ小径モデル」が主流になっいます。ブリヂストンの『ビッケシリーズ』やヤマハの『PASS子供乗せシリーズ』にはブロックパターンの独特のデザインのタイヤが採用されていますね。メーカー純正品やIRC足楽の20インチはもちろんおすすめですが、サードパーティ製でこんなタイヤもあります。「CSTのプレッピー」(下の写真)。純正品とそっくりなデザイン、もちろん電動アシスト自転車向けタイヤ。お値段はチューブ付きで3,000円(税抜)/1本とお手頃。

CSTのプレッピーシリーズ

また、「E-bike」と呼ばれるスポーツサイクルカテゴリーの電動アシスト車ラインナップも最近では増えてきていますね。そういった流行の昨今、シュワルベの耐久性のあるタイヤ商品群には「 E-bike レディ」ってネーミングが付くようになりました。専用の新たな商品だけでなく、既存の商品でも 「E-bike」 に向いているタイヤにそういう呼称をつけているようです。 「E-bike」はシティサイクルに比べると、かなり車体重量の軽量化が実現されていますが、やはりタイヤに負担がかかることを考慮してタイヤをチョイスすることがおすすめです。

従来品のマラソンにも「E-bike READY」のラベル

電動アシスト自転車のタイヤ交換作業工賃

フロントタイヤ…2,000円(税抜)

リアタイヤ…3,000円(税抜)

※上記の料金設定はシティサイクル全般(子供乗せ専用車なども)が対象です。

※スポーツサイクル系は工賃が異なる場合があります。

パンクの原因いろいろ

他の乗り物に比べると自転車ってパンクしやすいイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか。世の中にそういうデータが無い?ので、感覚でのイメージになりますが、自転車の構造からすると確かにそうかもしれません。ちなみに私自身、車がパンクしたことはこれまでの人生で2回のみ、自転車の場合は数えきれない回数です。

さて、日々、皆様よりご依頼を受けている『パンク修理』ですが、どんな原因でパンクしているかをまとめてみました。

何かがタイヤに刺さってパンク

これは不運としか言いようがありません。穴が小さければパンク修理可能です。注).もし、タイヤ表面に何かが刺さっている場合、可能な限りすぐに取り除いてください。刺さったまま走行してしまうとチューブに複数(多数)の傷をつけてしまうことがあります。

②チューブが擦れてパンク

意外と多いパンクの原因です。チューブが削れてしまって、薄くなった場所から穴が開きます。単純にチューブが古くなって劣化の場合が原因の時もありますが、空気圧が少ない状態で乗っているとタイヤの中でチューブが動きやすく、それでチューブを削ってしまうこともあります。チューブの側面で穴が開くのが特徴です。

上の写真の場合、側面をパッチを貼って修理してありますが、他の側面の箇所全体が削れているため、薄くなっているところが多く、今後パンクを繰り返す可能性が高い状態です。

また、タイヤが劣化してくると、ケーシング(タイヤのベースとなる繊維状の構造)が毛羽だって、内側が『ヤスリ』状になって、チューブを削ってしまう原因になります。

タイヤ外側のヒビ割れの内側箇所が毛羽立ち易くなります。空気圧が少ない⇒タイヤサイドがつぶれてヒビ割れし易い⇒その結果、内側でチューブを痛めてしまう、といった連鎖でパンクの原因になります。

③チューブが折り畳まれてパンク

やはり空気圧が少ない状態で乗っていると、チューブがタイヤの中で動いてしまって、こんな状況になっている時もあります。当然ですが、折り畳まれた箇所がパンクの原因になります。

④リムテープの劣化でパンク

リムテープは消耗品です。チューブを保護するために、リムの内側はテープが貼ってあります。チューブのリム側に穴が開いている時は主にコレが原因です。

⑤タイヤの摩耗によるパンク

この場合は『タイヤ&チューブ交換』が必要です。タイヤ表面のゴムは使用していけば、すり減って最終的には無くなります。写真の白い繊維状のものは下地のケーシング、この写真ではケーシングもすり減ってしまって、完全にタイヤに穴が開いています。経年劣化だけでなく、急ブレーキでホイールをロックさせるとタイヤが激しく削れてしまいます。また、一般のシティサイクルの方で、よくある事例が、カギを失くしてしまい、施錠されたまま自転車を引きずって運搬してタイヤに穴を開けてしまうケースがあります。←これ、要注意です。

⑥リム打ちパンク

走行中、段差に強く突っ込んでチューブを痛めてしまうケースが『リム打ちパンク』です。とくに空気圧が低いと『リム打ちパンク』になりやすいので、気をつけましょう。

⑦虫ゴムの劣化

英式バルブ(主に一般のシティサイクル)の場合、虫ゴムの劣化が原因で空気が漏れやすくなっているケースもあります。定期的な交換が必要な部品です。本来は数ヶ月に1回は交換が必要。なかには1か月に1回の交換を推奨している説明書もあります。

日頃からできるパンクを避けるためのアドバイス(一般車編)

クイックレバー式のスポーツサイクルに乗っている方だったら、比較的容易にチューブを交換することが出来るので、パンクはすることを前提に対策(スペアチューブの携行など)をされているユーザーさんも多いかと思います。しかし、普通の一般のシティサイクルを乗っている方だとパンクをして近くに自転車屋さんが無いと困ってしまうことも多いかと思います。そのためにも日常の点検を心がけましょう。

■空気を定期的に入れる(月に1回は必ず)

■走行中は段差で無理な乗り方をしない

■定期的に新しいタイヤ&チューブ&リムテープへの交換(1~2年に1回)

この点だけでも気をつけていただけると、かなりパンクのリスクが回避できます。

パンク修理料金…穴1か所の場合/1,000円(税抜)

※追加1か所+200円

※穴が大きい場合や、穴の位置によっては修理ができない場合有り

※状況によってはタイヤやチューブの交換が必要になります

PS.私個人の考えなのですが、一般のシティサイクルにはシーラント剤は推奨しない派なので、今回のブログ内では敢えて触れていません。

チューブレスレディって何?

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マウンテンバイクの世界ではけっこう昔から当たり前になっているチューブレスタイヤのシステム。ロードバイク界隈でも最近チューブレス化の波が押し寄せてきてますね。 マビック社もついに昨シーズンからロードチューブレスホイールをラインナップしました。また、最近のグラベルロードのブームもあってチューブレスタイヤが注目されていますね。

ロードレーサーとマウンテンバイクでは背景も違いますので、少し特徴の活かし方が違う側面もあります。種類や構造を理解して、ご自身のバイクにとってのメリットは何かを検討しましょう。 車種問わずに総論的な内容になりますが、チューブレスの種類や普及してきた経緯を解説していきます。

チューブレスの規格は…

①UST規格のチューブレス

専用規格のホイール+専用規格のタイヤでエアの気密性を保てる構造になってます。

②レディ構造のチューブレス

レディ=準備、用意。の意味合いでの呼称です。そのままではチューブレスとしては使えませんが、チューブレス化のための作業を行えば、チューブレスシステムとしての使用ができる構造です。「チューブレス化するための構造は用意してありますよ」って意味です。チューブレス化のために必要な作業として、 「リム側に専用のテープを張ってスポーク穴を塞ぐ」、 「専用のバルブを取り付ける」、「レディ対応タイヤを使用する」、「気密性を高めるためのシーラント液を入れる」の工程が必要になります。ホイールはレディ対応のホイールの使用が原則です。タイヤはレディ用のタイヤでもUSTのタイヤでも基本的には使えます(ただし、メーカーによって相性の問題があり)。

の2種類があります。

注).UST(Universal Standard Tubeless)というシステムの名称はマビックの商品規格として、過去のMTBチューブレスホイールにも現在のレディ構造のロードホイールにも使われています。ここでは統一規格として、一般的な呼称「UST規格(シーラントを使わないチューブレスシステム)」として解説をしています。※現状として、業界内でも厳密な基準がまだ曖昧な分野です。

市場の実際の商品ラインナップとしては次のような状況です。

ロード系の場合

UST規格のチューブレス

・ホイール …シマノ、カンパの2wayフィット、etc.

・タイヤ…IRC、ハッチンソン、 etc.

レディ構造のチューブレス

・ホイール …マビック、DTスイス、 etc.

・タイヤ…マビック、ハッチンソン、 最近ではその他多くのメジャーメーカー

レディ構造では「TCS」「BST」「TLC」など各メーカー独自の技術規格の名称があります。

MTB系の場合

26インチホイール…UST規格とレディ構造の両方商品がある

27.5インチ&29インチホイール…レディ構造の商品しかない

何となく、時代の流れとしてレディ構造のチューブレスシステムが主流になってきている感じです。

※UST規格タイヤの特徴について

エア漏れを防ぐためのタイヤの内側にしっかりとしたシール加工がされています。タイヤのみで密閉性を保てる構造のため、シーラント液を注入する必要がなく、その点ではメンテナンスが楽です。ただ、シール加工が必要なためタイヤの重量がどうしても重くなります。MTBではタイヤ径が大きなって使われなくなった理由はこの辺にあるのではないかと思います。またシール加工個所をタイヤの着脱時に傷めてしまうとエア漏れの原因になります。着脱にはタイヤレバーを使わない、もしくは専用のタイヤレバーを使う必要があります。

※レディ構造タイヤの特徴について

レディ構造の場合は気密性を保つのはシーラント液に頼っているので、タイヤにはUSTレベル程のシール加工が不要なため、重量をかなり軽量化できます。現実的に軽くて乗り心地のいいタイヤを求めるとどうしてもレディタイヤの方が有利ですね。ただ、このシーラント液が曲者で扱いにコツが要ります。「シーラント液によって気密性のあるタイヤを完成させるまで時間がかかる場合がある」※レース直前などの新しいタイヤのセッティングはあまりお勧めしません。「時間が経つと乾燥してくるので、定期的なシーラント液の交換が必要」「家で作業をするとシーラント液で汚しやすい」など、どうしてもメンテナンスに手間がかかります。

チューブレスタイヤを使うメリットは何か?

低圧での走行が可能。ダート走行のMTBやグラベルバイクでチューブレスタイヤが求められる最大の理由でしょう。「低圧でもリム打ちしない」「低圧だと乗り心地が良くなる」※マビック社のロードチューブレスシステムは専用タイヤの開発工夫によって、低圧でも走行抵抗のロスも少なく、乗り心地&走行抵抗の少なさを高次元で両立させたことがロードバイク使用における最大のメリットといえるでしょう。最近では低圧でも走行抵抗を保てるしっかりとしたコシのロード向けタイヤをさまざまなメーカーが開発をしています。

インナーチューブによる転がり抵抗のロスをなくせる。

◆そもそもインナーチューブが入っていないのでパンクのリスクが少ない。さらにレディ構造であればシーラント液でタイヤの小さい穴を塞ぐことが出来るのでパンクのリスクがより少ない。仮にタイヤに穴が開いても走行中の急激なエア漏れがないため安全。最悪、スペアチューブを持っていればチューブドにしても走行可能。※タイヤがダメになってしまわない限り何とかなる。

チューブの重量分だけ軽量化できる。特にレディ構造の場合、シーラント液の重さを考慮してもメリットは大きい。

デメリットは

メンテナンスに手間がかかる。セッティング時にコンプレッサーが必要な場合もあったりするので取り付けが難しい。シーラント液や専用リムテープの管理が必要となる。最近はチューレスタイヤ専用フロアポンプなどもありますね。ちょっとコツを覚えればご自身でもできるとは思います。

◆チューブドに比べどうしても気密性に劣るため、空気圧の保持にやや難点がある。それでも、感覚としてはラテックス系のチューブラータイヤよりは空気圧を維持してくれる感じなので、慣れれば気にならないとは思います。

メーカー・モデルによってタイヤのマッチング(相性)がある。経験的に言って絶対無理な組み合わせもあれば、専用リームテープの貼り方などを工夫していけば何とかなる場合もあります。

走行中のデメリット・ストレスはありません(個人的な感想ですが、一度使ってしまうとチューブレスタイヤ以外は考えられない、と言っていいくらいの優れモノ)が、日常の維持管理にはそれなりの覚悟が必要でしょう。

チューブレスタイヤ取付基本作業工賃…2,500円/1本

やや作業に手間がかかるためチューブレスタイヤの取り付け作業工賃は、通常のタイヤの取り付けより高い工賃設定とさせていただいております。

※上記の工賃には、リムテープ、シーラント液代金は含まれていません。

スペアチューブ持ってますか?

私事で恐縮ですが、ここ10年間くらい、なぜか出先でパンクしないんですよね。ロードでも、MTB(←まぁ、そもそもチューブ入ってないですが…)でも、通勤のクロスバイクでも。自宅で気付いたら、空気が抜けていたというケースはありましたが、出先でパンクしないので、スペアチューブの出番が全くありません。ママチャリ以外、どのバイクにも必ずサドルバッグなどにスペアチューブを車載してるんですが…。日頃のタイヤの点検や空気圧の管理などをしっかりとしていることがパンクを回避できている理由だとは思いますが、それにしても運がいいと思っています。

パンクに関しては、ガラス片や金属片を踏んでしまったなどの不可抗力による要因がありますので、スペアチューブの携行は必須です。備えあれば憂いなし、油断せずに何かあった時の準備は怠らないことが重要です。

一般のシティサイクル(ママチャリ)でスペアチューブを車載しない理由。■自宅の近所の移動用なので、そもそもパンクして困るような遠くまで行かない。■車輪の着脱が簡単な構造でないため、出先でのチューブ交換は困難。

ということで、遠方へのサイクリングなど長い距離を走ることを目的としたスポーツサイクルは、チューブの交換のため容易に車輪の着脱&チューブ交換ができる構造になっています。スペアチューブは必ず携行して出かけましょう。もちろん、携帯ポンプとタイヤレバーも忘れずに。自分で交換する自信がない方でも、スペアチューブを持っていれば、通りすがりの親切なサイクリストが助けてくれることもあります。

お店にチューブを買いに行くとたくさんの種類が並んでいて、慣れていない方だと適合するサイズを見つけるのに苦労するかと思います。次の2点を必ず控えて買いに行きましょう。①タイヤのサイズ→側面に印字もしくは刻印されている数字「700×24」「24-622」など「×」や「-」でつなげられた2つの数字。②チューブのバルブの大まかな長さもしくはリムハイト(リムの高さ)。仏式バルブを前提とした解説です。

チューブ購入する際には「タイヤサイズの表記」をチェック

①タイヤの直径とタイヤの幅を表す数字です。適合した範囲のチューブの選びます。チューブは膨らんで伸びるものですので、タイヤサイズに対してある程度適合の幅を持って作らています。

「バルブ長」にも注意

②バルブ長の短いものを選んでしまうと、リムハイトが高い場合、バルブの先端がバルブホールより外に出ないため、当然ですが空気が入れられません。最近の自転車は40㎜以上のバルブ長が採用されいる場合が多いです。 ※仏式バルブを前提とした解説です。

メーカーによって、適合範囲が少しずづ違ったり、表記方法が違ったりします。ちなみに「パナレーサー」「IRC」「シュワルベ」のロードレーサー向け40㎜以上のバルブ長モデルはこんなパッケージ表記です。

パナレーサーはタイヤ幅「18~23」「23~26」の適合でのラインナップです。
IRCはタイヤ幅「18~26」での適合サイズです。
シュワルベはタイヤ幅「18~28」での適合サイズです。40㎜バルブ長でコア外せる仕様です。

↓ 当店でもチューブがけっこうずらっと並んでます。 販売用に全カテゴリー対応で陳列をしています。

ロード、MTB、クロスバイク、一般車、小径車、etc.、主要サイズはなるべく常時在庫するように心がけています。

『タイヤ交換の講習会』開催

自分でタイヤ&チューブのトラブルに対応できるようになりましょう!!

日時:9月28日(土) 16:00~(90分程度)

講習内容:スポーツサイクルのタイヤ&チューブの交換方法

参加費:2,000円(税込み)

定員:数名程度まで(開催最小人数…1名様でも開催します)

お問い合わせは…

バイシクルサポート ☎03-5941-5686 まで

『ライド中にパンクしたら、どうしよう…』そんな不安がある方を対象にした講習会です。ホイールの外し方から、タイヤ(もしくはチューブ)の交換方法、パンク修理について、日常のタイヤの点検、などを実際にご自身で作業をしてもらいながら学んでいただきます。基本的には初心者向けの内容で行いますので、スポーツサイクルに最近乗り始めた方のスキルアップに役立ちます。また、ベテランの方でも作業のコツなどプロのテクニックを学べる機会ですので、復習・確認のために参加していただいてもいいかと思います。

※今回の講習テーマ『タイヤ交換』は定期的に開催しています。

仏式バルブの空気の入れ方

今さら、人に聞けない自転車基礎知識シリーズ第一弾です。シリーズ続かなかったらすみません。長年のショップ勤務で、意外と知らない人が多い案件の代表格がコレかなと個人的には思っています。

勤務していたショップでよくあった会話「すみません~、空気入れ(仏式用ポンプ)貸してください」「お店の外に置いてあるので自由に使ってください」「お借りしま~す」(しばらく経って)「あの~。すみません、空気がうまく入らないんですけど…(入れ方がわからない)」このパターン非常に多いです。

※注).バイシクルサポートでは空気入れの無料サービス(ポンプの貸し出しも)は行っておりません。空気入れは100円/タイヤ1本(税抜)の有料作業になります。無料サービスの自転車屋さんが多いかもしれませんが、弊店はメンテナンス専門ショップのため、ココを生業にしておりますので、空入れ作業にも作業工賃をいただいております。

さて、仏式バルブ問題ですが、日頃からご自身で作業をされている方からすると、基本の『き』以前のレベルの話かと思われるかもしれませんが、けっこう知らない方が多くいるメンテナンス作業なのです。初めて仏式バルブの自転車を購入した場合には、お店のスタッフさんが納車時に教えてくれているはずです。ただ、新車納車のワクワク感でなかなかそのタイミングでは講習内容が頭に入らないということもあるかもしれません。そして、初めて空気を入れるタイミングはしばらく経ってから、その時に?となってしまう方が多いかと思います。

それでは解説していきます。

仏式バルブって?

日本語ではフレンチバルブ(FV)とか仏式バルブと呼ばれていますが、英語表記は Presta Valve(プレスタバルブ) とされる場合が一般的です。なのでポンプの対応表記に頭文字の「P」があったりします。空気圧の調整がしやすく、高圧のタイヤにも対応しやすい構造なので、スポーツサイクルではスタンダードなバルブの形式です。一般的には、ロードレーサー=仏式、と解釈してもらってOKです。クロスバイクやMTBでも多く使われています。モデルによってはバルブ先端(バルブコア)を外して、エクステンダーでバルブ長を延長することができます。スポーツサイクル向けによくできているメンテナンス性に優れたバルブだと思っていだければいいかと思います。

空気を入れる頻度(タイミング)は?

アダプターで英式バルブ(ママチャリの形式)に変換して、普通の空気入れで対応させる方法もありますが、基本は「専用ポンプ」で空気を入れるものだとお考え下さい。ご自宅に専用のポンプを用意していただくことがおすすめです。相場として4,000円くらい~の物がいいかと思います。廉価なものはエアケージ(空気圧を見るメーター・下写真)がなかったりしますので、あまりスポーツサイクル向けではありません。携帯用の小さいポンプも必需品ではありますが、まずはしっかりとした『フロアポンプ』を用意しましょう。

仏式バルブのメリット:空気圧が管理しやすい
空気圧がチェックできるフロアポンプが必須
  • 定期的に空気を入れる
  • 適正な空気圧を維持する

適正な空気圧を守っていれば、入れる頻度が多くても問題ありません。あくまで目安ですが、高圧なタイヤのロードレーサーの場合は1回/週、それほど高圧ではないクロスバイクやMTBは1回/2~3週、でしょうか。ロードの場合はこの頻度は必須です。クロスバイクやMTBでも、さぼっても月に1回は必ず空気を入れるようにしましょう。空気がしっかりと入っていないと、パンクが誘発されやすくなります。

適正空気圧はタイヤの側面に表記されていますので、その数値が基本になります。psiもしくはbar(気圧)・kPaの単位で推奨空気圧がタイヤに必ず表記されています。100psi≒7barがおおよその換算になります。タイヤの推奨値に従うことが原則ですが、ロードレーサーが7~8bar、クロスバイクが5~6bar、MTBが3~4bar、この辺りの空気圧の場合が多いと覚えておいてもいいでしょう。※最近、増えてきている「チューブレス」タイヤは、これまでより低い空気圧で使用する設計になっているものが多いです。

仏式バルブの空気の入れ方

バルブの位置を地面の反対側(真上)にすると作業しやすい

ショップでは、この位置にバルブを持ってきて作業することが多いですね。断然、作業性がいいです。バルブの先端を誤って曲げてしまうことを避けやすいポジションです。

①バルブキャップを外す

まず、バルブのキャップを外します。キャップは無くても機能しますので、ロードの方々はつけていない人も多いですね。

②バルブの頭のネジを緩める

先端のネジを、手で最後まで緩めます。※バルブコアが外せるタイプは、キャップごと全部外れてしまうことがありますのでご注意ください。写真のタイプはバルブコアが外せないものです。

全部緩むところまで。
最後まで緩めると、そこで止まります。
先端のネジが外れてしまうことはありません。

仏式バルブはこの状態になってはじめて空気を入れることができます。この状態でポンプをセットします。写真のようにポンプヘッドのレバーを持ち上げると、ポンプの口金部分がバルブにロックされて空気を入れる準備が整います。※このロック方法がポピュラーですが、ポンプの種類によってはロック方法が異なりますので、それぞれのポンプの説明書に従ってください。

ポンプの種類はいろいろあるので、使い方はそれぞれの説明書をチェック

そして、適正な空気圧までケージで確認しながら空気を入れましょう。

ポンプのロックレバーをもとに戻して、バルブからポンプヘッドを外します。この時バルブが地面に対して真上にあると、まっすぐ下に外すことができるので、バルブを曲げたり、折ったりしてしまうトラブルを回避できます。

外すときに無理な力をかけたりすると、バルブの破損につながるので注意

先端の緩めたネジを再び手で締めて、キャップを取り付けて空気入れ作業の完了です。タイヤに空気を入れることは「必須メンテナンス」ですので、ぜひ自分でできるようになりましょう。

※最後に、よくある「空気が入らない」時の対処法(コツ)

手順通りにポンプをセットして、空気を入れても入っている手応えがない。ケージの針が大きく振れるけど、またゼロの方に戻ってしまう。こんな時は、空気は入っていません。これは、けっこうよくあるパターンです。

そんな時は一度ポンプを外して、写真の要領でバルブを指で下に一度(1~2秒程度)押し込んでください。「プシュー」とチューブの中の空気が抜けます。そして、再度ポンプをセットして空気を入れる。バルブの中にある空気弁が固着していて、先端のネジを緩めただけでは空気が入らない時の対処法です。一度、軽く空気を抜くことで、空気弁の固着が解消されて、空気が入れやすくなりますよ。

タイヤ交換基本料金のご案内

バイシクルサポートではタイヤ交換の料金は

作業工賃≫+≪タイヤ代金

で設定しております。

作業工賃は車種によって要する時間が異なるため一律ではありません。

≪タイヤ交換基本作業工賃≫ (それぞれ1本あたりの料金です)

ホイールの固定方法で料金が異なります。

◇クイックレリース式…1,500円

※スポーツサイクルに多い仕様。基本的にスルーアクスルもこの料金で作業します。

◇ナット式…2,000円

※シティサイクルの前輪、スポーツサイクルの一部。工具を使用して車輪を外すケースの料金設定です。

◇ナット式でドラムorローラーブレーキ仕様…3,000円

※シティサイクルの後輪。タイヤ交換時にブレーキ周りの部品取り外し作業が必要になりますので、料金が上がります。

◇チューブラータイヤ、チューブレスタイヤ…特殊作業工賃が別途必要です。

≪タイヤの価格の目安≫ 

高性能等で高価な商品もありますが、日常での使用におすすめの商品の価格帯の目安です。

◇ロードバイク…2,000円~6,000円くらい/1本。種類いろいろ有り。

◇クロスバイク…3,000円前後(街乗り用)/1本

◇マウンテンバイク…3,000円前後(街乗り用)/1本

◇シティサイクル…1,200円前後/1本

◇電動アシスト車…詳しくはコチラ

状態によっては、同時にチューブリムテープを交換することをおすすめしております。工賃はタイヤだけの交換でも、タイヤ+チューブ+リムテープの同時交換でも同一料金です。

◇チューブ…850円~1,200円くらい/1本

◇リムテープ…ペアで数百円くらい

使い方によって、おすすめのタイヤも違ってきます。ご相談いただければ、用途にあったものをご提案しております。子供車用、小径車用も在庫していますので、上記以外の車種でもお気軽にご相談ください。