車種カテゴリー別の全体整備費用の目安

「クロスバイクに乗っているんだけど、オーバーホールってかなり費用がかかるの?」との質問をいただくことがしばしあります。クロスバイクの新車購入価格帯のボリュームゾーンは5~8万円程度(ただ、昨今の値上げの嵐でもう1~2万円高くなっているかもしてません)が相場と言われています。それを基準に整備費用は「このくらいまで」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

ロードバイクをオーバーホールして10万円くらい費用がかかった、といった情報などがあると、「クロスバイクにそこまではかけられないなぁ」と考えるのが普通だと思います。でも、ご安心ください。バイシクルサポートではクロスバイクをはじめライトユーザー向けのセット整備プランもいろいろとご用意しております。

<各セットメニュー基本料金>

  • オーバーホール(フル作業)…38,500円~
  • セットメンテナンスA.プレミアム…27,500円
  • セットメンテナンスB.スタンダード…17,600円
  • セットメンテナンスC.ベーシック…13,200円

各コース詳しくはコチラ

使用頻度、過去の整備状況、保管状態、等々、自転車の消耗度合いで当然おすすめのプランは変わってきますが、一般的に「フル作業」&「セットA」はロードバイクの方からの依頼が多くて、「セットB」&「セットC」はクロスバイクの方に人気があります。

セットメニューでは部品代金込みで、ブレーキパッドやケーブル類など消耗品の交換を行って再調整&整備をします。

また、ゴム製品がゆえ必ず交換時期がやってくる「タイヤ&チューブ」の部品代金も、

ロードレーサー用(2本ペア)…15,000円前後

クロスバイク用(2本ペア)…10,000円前後

(交換作業工賃別途)

この辺りが相場ですので、ロード>クロスと価格帯が違います。ロードバイクほどクロスバイクのタイヤ&チューブの相場は高くありません。走行距離だけでなく、ゴム素材ですので経年劣化がありますので、長く使っても2~3年までで交換されるのが理想的です。

表の「無料工賃」は取付対象部品を当店お買い上げの場合。お持ち込みの場合は有料となります。

ロード系車種(ロードレーサー、グラベル、ツーリング車等)の作業の場合ですと、走行距離も伸びますし、パーツの性能維持のためにも整備がより重視されるカテゴリーです。やはりそうなると、本格的な整備メニューの「フル作業」&「セットA」のニーズが多くなります。もちろん基本的な整備メニューの「セットB」&「セットC」程度の内容で十分なケースもありますので、バイクの状態によって判断すればよいかと思います。逆に「クロスバイク」などの車種でも使い方によっては本格的な整備メニューを検討された方がいい場合もあります。

最終的には実際に自転車の状態を拝見して、個別のお見積もりが必要になります。相場が分からないと不安な方もいらっしゃるかと思いますので、今回は車種別チャート表で概算の消耗品交換を伴う整備費用の「価格帯の目安」をまとめてみました。ご来店の際の参考にしていただければと幸いです。各コースお見積もり相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

※お知らせ

2023年4月「バイシクルサポート東東京」が江東区住吉にオープンしました。

店舗情報はコチラから

【お知らせ】「バイシクルサポート東東京」今春、江東区・住吉にオープン予定です‼ 東京・城東エリアのサイクリストの皆様よろしくお願いいたします。

速報

都営新宿線&半蔵門線「住吉駅」徒歩5分 
JR錦糸町駅徒歩15分
都道50号線・新大橋通り沿い

2023年4月上旬、JR錦糸町駅エリア/江東区住吉に「バイシクルサポート東東京(ひがしとうきょう)」がオープンします。

店舗詳細、営業情報、各SNSアカウント、etc.、只今準備中です。

★4月3日追記/フェイスブック開設↓↓↓★

バイシクルサポート東東京」facebookページ 

★4月6日追記/店舗詳細webページオープン↓↓↓★

「バイシクルサポート東東京」の店舗詳細

★4月6日/追記★

2023年4月1日より、営業開始しております。皆様のお越しをお待ちしております。現在、プレオープン期間中につき、一部のサービスがまだ準備中ですので予めご了承願います。

「ショップ難民」という業界事情

「ショップ難民」とグーグル検索で打ち込むと「ロードバイク」と関連ワードが表示されます。最近は、以前よりもだいぶ変わってきたようにも感じますが、「他店で購入した自転車の修理・メンテナンスは受け付けない」ショップがあるのが、この業界の特徴だったりします。特に専門性の高い「ロードバイク」だと、顕著にその傾向があったります。

理由としては、

  • 単純に技術的に扱えない
  • そのメーカーと取引がないためパーツが入手できない
  • 多忙につき自店顧客の対応で精一杯
  • 通販/直販で購入した商品より、自店取り扱い商品を優先したい
  • etc.

この辺りの事情が背景にありますので、まずはユーザーの皆様にもご理解いただきたいと、一業界人として思うところもあります。一般に「車体・パーツの販売」をビジネスの中心にして、その「付加サービス」として「修理・メンテナンス」を行っているお店としての立場もあります。

逆に当店のように「修理・メンテナンス」をメインのビジネスとしてそのサービスの提供を行っているショップも存在します。もちろん、販売をメインにしたショップの店主さんでも、「修理・メンテナンス」サービスを積極的(他店購入車歓迎)に展開されている方も多くいらっしゃいます。ただ、この辺りが外からは分かりにくいこともあったりして、お住まいの近所ですぐに見つかるかと言うとなかなか難しかったりします。それが、いわゆる『ショップ難民』が生まれる原因の一つだと思います。

『ショップ難民』になってしまうケース、よくある状況として挙げられる例です。

  1. 引っ越してお世話になっていたショップに行けなくなった
  2. お世話になっていたショップが廃業してしまった
  3. 通販/直販で車体を購入した
  4. 何となく店主さんスタッフさんと合わない…
  5. お世話になっていたスタッフさんがやめてしまった
  6. 2次流通品
  7. etc.

当店でもお客様のお話を聞くと①&②のケースが圧倒的に多いですね。③が多いようなイメージを持たれるかもしれませんが、意外と多くはありません。たぶん通販/直販で購入される方は、ご自身でほとんど整備ができるメカに詳しい方が中心だからだと思います。④&⑤はネタとしてお話しされる方がいますが、敢えてお持ち込みの際にする話題でもないので、なんとも申し上げられません。⑥としては、友人から譲ってもらった、中古で購入したなども最近増えてきています。その他の理由として、都内特有の事情かもしれませんが、購入は家から遠くても「品揃えのいい大手ショップ」さんを利用してたけど、アフターメンテナスのことはあまり考えていなかった、というお話もよくお伺いします。

ロードバイクに限りませんが、スポーツサイクル全般(もちろん普通のシティサイクルも)、乗り物である以上、定期的な整備や消耗品の交換は欠かせません。メンテナンスを依頼できる専門店を見つけておくことは非常に重要です。バイシクルサポートでは「ショップ難民」を少しでも減らせればと思って各種サービスをご提供しております。当店は「他店購入車」を専門的に受け付けている「自転車メンテナンスショップ」ですの、整備でお困りのことございましたらお気軽にご相談ください。

※最近、通販で流通が増えている「海外製の特殊な電動自転車」がございます。国内での部品の流通が全く無く、また整備技術マニュアルの提供もされていない製品です。このカテゴリーにつきましては当店でも対応できかねますので、予めご了承願います。

実は「お店でのメンテナンス」よりも大事な「セルフメンテ」のこと

「自分でどこまでメンテナンスをすればいいの?」。今回のブログは主に「スポーツ車」ユーザー向けのアドバイスとなりますが、最近は外装ギア付き「一般車」も増えてきているので、そういった車種の方への参考にもなればと思います。

最初に前提としての解説ですが、自転車は「スポーツ車」と「一般車」の2つ分類されます。このワードは業界用語なので、消費者ユーザーの方々にはなじみがないかもしれません。

「スポーツ車」…ロードバイク、クロスバイク、MTBなどの主に「外装ギア」が付いているサイクリング用・レクレーション用・スポーツ競技用の自転車。ギアが付いていないピストバイクやBMXなども有り。

「一般車」…ママチャリという俗称で一般にしられている自転車のこと。販売店の店頭表示では「○○インチシティサイクル」などと書かれていたります。最近では電動アシスト付きモデルの普及シェアも高い。

部品規格上の違いの解説は割愛しますが、この2つの自転車は「メンテナンス上の特性」が全く異なります。実はココが凄く大事なポイントで、それぞれの特性を理解せずに使用していて、自転車をダメにしてしまっているケースをよく見かけます。

単純に解説すると、

「スポーツ車」⇒こまめなメンテナンス作業が必要な構造の部品構成

「一般車」⇒整備頻度の少ないメンテナンスフリーな部品構成

(※ただし、最近は「外装ギア」付きの一般車も増えてきているので、そういった仕様の一般車だと、スポーツ車に準じるメンテナンス頻度が必要です。)

といった理解でいいかと思います。

「外装ギア」は軽く速く走るために必要な部品
「一般車」でもこんなギアの場合は取り扱い注意

快適に長い距離を走るために作られる「スポーツ車」の場合だと、軽量であることが求められます。特殊な材質や加工方法を用いて軽量化すると「部品がデリーケート(ある意味弱い)」になって「価格が高く」なる、これは乗り物の部品ゆえの宿命と言えるでしょう。そのため消耗品の交換頻度も高く維持管理にコストがかかります。それに対して「一般車」の場合、屋外保管前提、お買い物や近隣駅まで等の移動手段が想定で実用性が求められるので、走りの性能より丈夫で錆びにくに重点を置いた部品構成です。この違いが両者の「メンテナンス性の違い」に大きな差がでる主な理由です。この特徴を正しく理解して取り扱うことがとても重要です。

もちろん「一般車」にも定期的なメンテナンス作業は必要ですが、「スポーツ車」にとっては整備作業がより重要になってきます。ロードバイクを購入してママチャリ感覚で使って、短期間で各所部品を傷めてしまっている残念なケースがあったりします。

以前のブログでもご案内しましたが、平均的な使用頻度の場合のおすすめのメンテナンス頻度の目安です。

日頃ご自身で行っていただく整備作業は「タイヤに空気を入れる」「チェーンに注油をする」「最低限の拭き掃除」の3点で基本的には十分です。それ加えて最低年に1回以上のショップ依頼での安全性確保のための点検作業&整備で維持管理。ここまでが、どなたにも行っていただきたいメンテナンス作業です。また、きれいに保つためには「洗車」作業を行っていただくのもおすすめです。夏シーズンなどは汗が車体についていることも多く、軽く水道水で洗い流しておく(ただし、その後は拭き上げ&注油必須)だけでもかなり違います。

こんな状態になってませんか?特に「スポーツ車」系のチェーンは注油をしないと必ず錆びてしまいます

「スポーツ車」ユーザーの場合、自転車の知識・整備技術がある方だと消耗品の交換などを自分でこなす方も多くいらっしゃいます。初心者であっても次のステップとして、 特に「タイヤ」「チューブ」交換作業だけはなるべくご自身で出来た方がいいかと思います。出先でパンクした時にその修理作業が自分でできると、サイクリング技術の幅が大きく広がります。それ以上は技量があれば自分で行ってもいいですし、無理であればショップに依頼する作業と考えていただくのが無難です。機械部品いじりも自転車の楽しみの一つですので、セルフメンテの線引きはかなり個人差のある分野です。

「スポーツ車」の日常管理でもう一つ重要なポイントが一つあります。「室内保管」で管理が可能かどうかの問題です。それによって「日常の自己点検」の実施頻度が違ってきます。「室内保管」によって日常整備の手間がかなり軽減できます。通勤用途等で屋外に置くことが多かったり、住宅事情でやむなく屋外保管だったりということもありますが、極論を言うと「室内保管」に勝るメンテナンス方法はありません。

やむを得ず「屋外保管」の場合、注油(特にチェーン)や掃除作業の頻度は「1か月に1回必須」+「雨の日の後は別途必ず」くらいの維持管理が本来必要です。

大切な愛車を長く使っていただくためには、お店での整備も重要ですが、それ以上にご自身での日常メンテナンスにかかっている場面が実際には多くあります。

年末年始休業のお知らせ

本年も日頃の皆様のご愛顧に厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら、バイシクルサポートは下記の期間を年末年始の休業とさせていただきます。

≪記≫

休業期間:2022年12月28日(水)~2023年1月4日(水)

新年は2022年1月5日(木)より営業いたします。ご不便をおかけいたしますが何卒よろしくお願い申し上げます。

バイシクルサポート

代表 寺村 孝

オフシーズンの冬にオーバーホールはいかがですか

寒くなって、自転車に乗る機会が少なくなる冬シーズンはオーバーホールの相談が増えてきます。当店の工賃表には「オーバーホール」と「セットメンテナンス」の2つのメニューがあります。

  • お預かり期間は少し長くなりますが、フル作業を前提とした『オーバーホールコース』
  • 比較的短い期間で仕上がるパッケージ作業の『セットメンテナンス各コース』

内容などはこれまで何度か紹介させていただいてますが、今回はそれぞれの「受付の流れ」をまとめてみました。当店では、このようなスケジュールで「セットメンテナンス」「オーバーホール」を進めさせていただいております。

※上記料金は平均的な仕様を前提とした標準料金です。
車種や部品のグレードによってはアップチャージが必用な場合もあります。

どちらのコースでも実際にお客様の自転車の状態を拝見させいただいて、具体的な打ち合わせをしてから作業に入ります。まずは一度、自転車をお持込みください。もちろん、お見積りのみの相談でもOKです。事前見積りは無料です。

⇒facebookページから事前見積りご予約へ

久我山店facebookページ

東東京店facebookページ(現在準備中です)

メンテナンス専業で個人でショップ運営をしておりますので、スケジュール面は比較的、大手ショップさんよりも融通が利くかと思います(短い預り期間で可能)。お気軽にご相談下さい。

ボトムブラケット周りの音鳴り

最近、ペダリング時の「ボトムブラケット周りの音鳴り」の相談多いので、ちょっとポイントを整理してみました。実はなかなか難しい作業です。以下文中ではボトムブラケット=BB。

≪その①≫音が鳴る頻度

  • 常時鳴っている
  • 特定の条件で必ず鳴る
  • 時々、鳴る(鳴る時、鳴らない時がある)
  • ごく稀に鳴る

上から順に原因の特定が難しくなります。上2つなら、多く症例を見ている私であれば比較的容易に確認できます。下2つは私でも確認にかなり時間を要します。

≪その②≫音の原因

  • 故障に起因する音
  • 今後、故障に繋がる可能性がある音
  • 経年劣化(消耗)による音
  • 異常ではない仕方のない音(正常な音)

上から順に部品交換や修理対応の必要性が高くなります。上2つは対応必須、3番目の消耗はタイミングによって判断。4番目は、乗り物が走行すれば何かしらのノイズはありますので、ストレスになるようでしたら対策を考えればよいと思います。

≪その③≫音の場所

  • ボトムブラケット自体
  • ペダル
  • クランク
  • フレームそのものから
  • チェーンリングなど駆動系周り
  • リアホイール周り
  • シートポスト周り
  • ヘッド周り
  • シューズ
  • その他

ペダリング時にBB周りから…、と言った症状ですが、ペダリング時に負荷がかかる部品は上記すべてが関わってきます。自転車すべてといってもいいかもしれません。BBが原因でないことも多々あります。

そして、明確に原因が判断できればいいのですが、そうでないことも多く、その場合は、お客様の使用状況や音のなる条件などを問診的にお伺いして原因を予測して、また実際に私自身で試乗確認を行って判断していきます。

BBには様々な種類、サイズ規格があります。詳しくは過去ブログでBBの解説をしています。種類によって対策も違ってきます。

音鳴りの原因がBBと特定出来たら、
「分解洗浄/グリスアップ」して「再組付け」で解消できるか確認します。
ただし、BB自体は消耗品でもあるので、摩耗がひどい場合はBB交換も検討します。

構造的に音が鳴り易いとも言える「プレスフィットタイプ」。なかなか対策が難しいケースも…。

近年のカーボンフレームではフレームBBシェルにネジが切ってなくて、
圧入(プレスフィット)方式で固定しているタイプが主流になっています。
ネジの緩み⇒締めなおすことやグリスアップで対策ができますが、
プレスフィットの場合だと、交換しないと解消されないことが多かったりもします。

≪費用面、作業時間について≫

実費作業を基本とさせていただきます

店内作業での目視で判断可能~簡易的な試乗点検~本格的に実走してみないと判断が難しい、まで様々です。判別の難易度が高い場合やパーツ発注手配が必要な場合などがありますので、1~2週間のお預かり期間を前提にご相談いただけると助かります。

(最低点検費用6,600円/1時間当たり)×(試乗&作業に要する時間数)

+(必要な交換部品費用/パーツ代金+交換作業工賃)

例えば、点検(試乗確認時間など含む)時間、2時間程度なら6,600円×2=13,200円+パーツ交換代金5,500円で合計18,700円、といった費用の計算になります。

夏期休業のお知らせ

誠に勝手ながら、下記の期間を休業とさせていただきます。ご来店の際はお気をつけ下さいませ。何卒、よろしくお願い申し上げます。

休業期間:8月13日(土)~8月17日(水)

セットメンテナンス『C.ベーシック』コース~クロスバイクの定期メンテにおすすめ~

日常生活で活躍する「クロスバイク」ですが、

「自分が乗っているのはロードバイクじゃないし、そんなにガンガン走っているわけじゃないし…」

「今までママチャリしか乗ってなかったので、その感覚でクロスバイクを使ってしまっている…(メンテナンスしなくても大丈夫だろう)」

といったような人は要注意です。クロスバイクの消耗品の交換時期をご存じですか?

セットメンテナンス各コースのご案内はコチラ

『C.ベーシック』コースは基本消耗品交換+各所点検&再調整の整備メニューです。↓下記作業がパーツ代金込みで13,200円(税込)となっております。

  • ブレーキケーブル交換
  • ブレーキパッド交換
  • シフトケーブル交換
  • ホイール調整(振れ取り作業)
  • 安全点検(セットメンテナンスEコース相当の内容)

※使用するケーブル類はシマノのスタンダードなステンレスモデル

※Vブレーキ、カンチブレーキ、機械式ディスクブレーキ、いずれも料金内設定

毎日、通勤や通学などでクロスバイクを使っている方でしたら、1~2年に一度は必ず交換していただきたい消耗部品が含まれます。

<ケーブル類>…ブレーキやシフト操作を行っている金属製の部品です。一般に前ブレーキ用、後ろブレーキ用、前変速用、後変速用、計4本あります。アウターケーブルと呼ばれる筒状ケーブルの中にひも状の細いインナーケーブルが通っています。日々の使用で、だんだんとサビや汚れが付着して、各操作がしにくくなってきます。

ケーブル類を交換して、ブレーキ&シフト再調整を行います

<ブレーキパッド>…左右からリムを挟み込むことによってホイールの回転を減速させ自転車を停止させる役割の部品です。主にゴム素材ですので、当然その時の摩擦でブレーキパッドが擦り減ってきます。日々使っていくにつれブレーキの制動力はだんだんと落ちていきますので、定期的な交換が必要な部品です。特に雨の日に使うことが多い方は、減りが早いので要注意。

Vブレーキの例:左)擦り減ったパッド/右)新品のパッド
ホイールの振れ取り作業も基本料金に含まれます

クロスバイクユーザーの方だと、~60分以内/1日あたり、程度の使用頻度の方が多いのではないでしょうか。それゆえ、そんなに長い距離を走っていないとのイメージでいる方が多いのですが、週5日×1年間(12カ月)で計算すると、1~2年間で十分に3000㎞程度に達しています。これらの消耗部品はだいたいこのくらいの距離が交換時期の目安になります。

使用頻度・保管状態・日頃のお手入れにもよりますが、一般的には新車から2年目以降の定期点検の際には『セットメンテテナンスC.ベーシック』コース相当の整備内容がおすすめです。(※それ以上の使用頻度の方の場合など、チェーン周りの消耗も想定して『セットメンテナンスB.スタンダード/17,600円』コースもおすすめ)

また、「タイヤ&チューブ交換」も同時期が交換目安になりますので、必要があれば一緒のタイミングでご検討されてもいいかと思います。クロスバイク向けタイヤの相場は3,000円~4,000円/1本、チューブが1,200円/1本程度です。『セットメンテナンスB&Cコース』と同時作業時には作業工賃を割引料金(1,100円~/1本)にさせていただいております。前後ともに交換して11,000~13,000円程度が平均的な 「タイヤ&チューブ交換」費用の ご予算です。

事前の無料見積もりは随時受け付けておりますので、お気軽にご相談下さい。ご来店予約は各店のfacebookページからも承ります。

久我山店facebookページ

■東東京店facebookページ(現在準備中です)

3周年記念キャンペーン開催中~オリジナルサコッシュプレゼント~

おかげさまでバイシクルサポートは2022年5月で開店から3周年を迎えます。日頃の皆様のご愛顧に心より感謝申し上げます。オープン以来、車種ジャンルさまざまなユーザー様、そして多種多様な作業依頼にお越しただいております。「自転車販売店」ではなく「自転車整備店」が当店の基本スタンスです。前者は数多くありますが、後者はまだまだ需要に対して数が足りていない存在なのではないかと考えております。自転車が安全で快適な乗り物であるためには「整備」は必要不可欠です。これからもお客様のそういったニーズに応えられるよう日々精進して参ります。引き続き、バイシクルサポートをよろしくお願いいたします。

バイシクルサポート 代表 寺村 孝

★3周年記念キャンペーン開催中★

「セットメンテナンス各コース」をお申し込みで

『オリジナルサコッシュ(下写真)』プレゼント!!

3周年限定記念デザインのサコッシュを作りました。黒色のキャンバス生地のスタンダードなサコッシュ。ショップイメージカラーのイエローグリーンのロゴデザイン。

※中身の商品は付属しません

セットメンテナンス全コースすべてプレゼント対象です。基本安全点検(3,300円)も「オリジナルサコッシュ」プレゼントの対象になりますので、ぜひこの機会に愛車の点検・整備をご用命ください。

≪対象コース≫ 各コースの詳細はコチラ

  • セットメンテナンスコース A.プレミアム 27,500円
  • セットメンテナンスコース B.スタンダード 17,600円
  • セットメンテナンスコース C.ベーシック 13,200円
  • セットメンテナンスコース Ⅾ.クイック 6,600円
  • セットメンテナンスコース E.安全点検 3,300円

※いずれも税込み

対象期間:2022年4月15日~、サコッシュがなくなり次第終了(数に限りがありますので予めご了承ください)

ロードレーサーのフルメンテ料金の目安

いわゆる「オーバーホール」と言われる全体整備作業の料金目安のご案内です。特にスポーツ用途の方が多い「ロードレーサー」ユーザーにとっては性能維持のためにとても重要な作業です。※もちろん、クロスバイク・小径車・MTB、他の車種でも大切ですよ。

当店では「消耗品交換」+「基本整備」の『セットメンテナンス』コースもご用意しております。このコースは准「オーバーホール」といった内容です。詳しくはコチラ一般的に消耗しやすい部品交換を中心としたパーツ代金込みのパッケージ作業としてご提供しています。そのため割引料金設定でお得ですが、必ずしもすべての整備作業を網羅しているわけではありません。自転車の状態によっては、もっと踏み込んだ「オーバーホール」作業がおすすめの場合もあります。

整備作業箇所の比較表です。⇓

「セットメンテナンス」コースは、クロスバイクなどのドロップハンドル以外の車種も共通で料金設定をしているため「バーテープ交換」が含まれませんので、バーテープ交換費用追加で、おおよそ「3万円」程度がロードレーサーの場合の目安となります。また、最近は「油圧式DISCブレーキ」のロードレーサーも増えてきていますが、その場合は1万円程度のアップチャージが必要なケースも有ります。以前もブログでご案内していますが、このコースは業界最安の価格帯&早い仕上がり納期が売りのコースメニューです。

では、「オーバーホール」の場合の

作業内容の違い/追加される作業項目は、

  • すべてのパーツ交換作業工賃が38,500円にすべて含まれる
  • 回転系部品の分解グリスアップ作業を実施
  • ただし、パーツ代金(消耗品も)はすべて別途料金
  • 各部品の状態を順次判断→パーツ発注手配のため納期がやや長くなる

といった点になります。

ハブ、ヘッドパーツ、ボトムブラケット、の分解整備も行います。状態を見て必要があればベアリング等のスモールパーツを手配して交換作業をします。

□走行距離の長い人

□回転系部品に不具合が出ているケース

□新車の性能により近づけたい人

□古いロードレーサーを復活させたいケース

□購入後全くメンテせずに長い期間過ぎてしまった人

「オーバーホール」作業はこんなケースの方に検討していただけるとよいでしょう。

実際に自転車の状態を拝見させていただければ、「オーバーホール」「セットメンテナンス」どちらがいいかを判断いたしますし、もちろん、ご予算に合わせて個別にアレンジして御見積りも可能です。各部品の消耗具合の程度、部品のグレード、によって整備費用に幅はありますが、標準的なロードレーサーでフルの「オーバーホール」作業の場合、「5万円~」が総額費用のミニマムの目安になる場合が多いです。具体的には自転車をお持ち込みいただければ、詳細を見積もりますので、お気軽にご相談下さい。

年末年始休業のお知らせ

本年も残すところあとわずかになりました。日頃のご愛顧に厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら、バイシクルサポートは下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

休業期間:12月29日(水)~1月5日(水)

新年は2022年1月6日(木)より営業いたします。ご不便をおかけいたしますが何卒よろしくお願い申し上げます。

バイシクルサポート

代表 寺村 孝

初めて購入したロードバイクが油圧ディスクだった方へのアドバイス

※写真はイメージです。
特定のモデルの話題ではありません。

初めての「スポーツサイクル」。ロードバイクでもクロスバイクでも一般のシティサイクルと異なる特殊な取り扱い方法があって、苦労されている方も多いかと思います。ただでさえ初心者には難しいのに、とくに最近のトレンド「ディスクロード」に関しては正直「ちょっとハードルを上げすぎでは」と個人的には思うところがあります。

ロードバイクのブレーキのシステムが従来の「リムブレーキ」から「ディスクブレーキ」に主流が急速に移行しています。

■「リムブレーキ」モデルと「ディスクブレーキ」モデルの両方をラインしているメーカー

■「ディスクブレーキ」モデルしかラインナップがないメーカー

後者の完成車メーカーの方が圧倒的に多くなっています。

どのくらいラインナップが増えてきているのかというと、実際には「街乗りモデル~エントリーモデル」ではリムブレーキがまだまだ一般的です…、と言いたいところですが、スポーツユースで購入する「エントリーモデル(シマノ仕様でいえば105装着モデルあたり)」クラスになると、実際には「ディスクブレーキ」モデルが非常に多くなってきています。そうすると必然的に「初めて買ったロードバイクが油圧のディスクロード」となってしまいます。

これまでオーソドックスなリムブレーキ仕様のロードバイクに乗っていた方が2台目以降で「ディスクロード」に乗り換える場合は基本ができているので「応用編」として「ディスクロード」でもそれほど難しくないとは思います。急がば回れで少しずづ基本からマスターしていけば、それなりに理解していける構造です。

取り扱い方法が難しいのは確かに否めませんが「初心者にとってメリット」が多いのも「ディスクロード」です。「ディスクロードは難しいからやめた方がいいよ」という考えでは私は決してありません。基本的な整備技術をちゃんと習得して正しく扱えれれば、恩恵(とくに安全性の面の貢献)の方が大きいと思っています。

<ディスクロードの初心者にとってのメリット>

  • 油圧モデルであれば、少ない力でブレーキ操作ができる
  • 油圧モデルであれば、メンテナンスの頻度が少なくて済む
  • 制動力が安定しているので、初心者でもコントロールしやすい

もちろん、これらのメリットは中上級者でもありがたいことですし、手の握力の強さでどうしても不利になってしまう女性ライダーにも大きなメリットと言えます。

※ディスクブレーキではケーブルでブレーキを引いて操作する「機械式」と呼ばれるタイプとブレーキ内部に密閉されたオイル(フールド)で操作する「油圧式」とよばれるタイプがあります。前述の「105」なども含め中級グレード以上では「油圧式」が主流です。

特に「油圧式」は構造的から学ぼうとすると難しくなりますが、シンプルに覚えるべきことは「下記の3点」です。※ディスクブレーキの詳しい構造解説は過去ブログを参照してください。

①初心者にはちょっと難しいですが「ホイールの脱着」の習得は必須

特殊な工具を使わずとも脱着が可能なのは従来の「クイックレバー式」と同じです。モデルによって個別の「コツ」的な物を掴む必要がある箇所ですので、実際にご自身のバイクで練習することが一番よいでしょう。スポーツサイクルを楽しむ上では必要な技術ですので初心者にはちょっと難しい作業ですがここは頑張ってマスターしましょう。※ホイールの脱着作業に不安があって周囲に教われる人がいない方、当店ではプライベートレッスン (有料) を承っていますのでご相談下さい。

②油圧モデルだとブレーキパッドが擦り減ってもレバーの引き量が変わらないため、目視でパッド残量の点検を

左/すり減ったパッド、右/新品のパッド

シマノのマニュアルではディスクブレーキパッド残量が0.5㎜以下で交換が必須とされています。リムブレーキだとブレーキパッドが擦り減ると、レバーの引き量が大きくなるので、操作感で減ってきていることに気付きやすいのですが、油圧式の場合は自動でレバーの引き量を調整してくれる機構になっているため意外とブレーキパットの摩耗に気づかない方多くがいます。目視でも判断できるので、定期的に確認をしましょう。

③輪行などでホイールを外して運搬する時は「パッドスペーサー」を活用しましょう

これは運搬時に多いトラブルです。 油圧式の場合、車輪を外した状態(ディスクローターが無い状態)でブレーキレバーを引いてしまうと、左右のパッドがくっ付いてしまって、再度車輪を装着できなくなる可能性があります。車輪を外しての運搬時には必ず、パッドの間に専用スペーサーを挟んでおきましょう。

それと当然ですが、専門ショップでの定期点検は必ず受けましょう。手間と費用を考えるとディスクブレーキは基本的なメンテナンス以外の専門的な技術が必要な箇所はショップに任せてしまった方が楽だと思います。逆に油圧ディスクの場合、日常のメンテナンス頻度が少なくてすむメリット(前述のブレーキパッドクリアランスの自動調整など)もあります。特徴を正しく理解して取り扱うことができれば、非常に優位性の高い優れたブレーキシステムです。

最近の各種メンテナンスご依頼の傾向は?

昨年もご報告させていただいた車種別の作業実績。今年度もこの1年間の当店の作業実績を集計する時期になりましたので、「最近はどんなご依頼傾向なの?」を少し振り返ってみます。

集計期間:2020年10月~2021年9月
(集計対象は昨年同様、セットメンテナンス、オーバーホール、パーツやフレーム組み換え作業、及びこれらに準じる作業全般です)

とにかく印象としては、車種カテゴリー、年代(最新モデルから懐かしいモデルまで)、幅広く多様化してきています。「ロード」「クロスバイク」の構成比が昨年度からダウンしてますが、このカテゴリーの依頼件数が減ったわけではなく、「ロード・クロス以外のカテゴリー」車種のご依頼が増えたことが要因です。

*アシスト車には「E-バイク」のご依頼も目立ってきました。「他」が多くなったのはシングル車ツーリング車のご依頼件数が増えたのが要因です。

開業から2年目の今期ですが、トータルのご依頼実績件数も大きく伸ばすことが出来ました。日頃のご愛顧ありがとうございます。ユーザー様の自転車メンテナンスのニーズに応えられるショップの必要性を感じて作ったお店です。実際に営業を始めてさらにわかってきたニーズもありますし、今後もユーザー様のお役に立てるサービスを目指して参りたいと思います。

上位陣は昨年に続き同じような顔ぶれが並びます。何故か安定のスペシャとキャノンⅮ、販売台数の多い最大手メーカーのジャイアントが多いのは想像できますが、何の理由でこの2社の依頼が毎年多いのかはわかりません。ショップ勤務時代、ほとんどの主要メーカーを取り扱ってきた経験があるので、おおよそこのメーカーなら、こういった感じで、と予測を立てて補修パーツ在庫等の準備をしているのですが、意外なメーカー・車種が多かったりもします。純正パーツ(ディレーラーハンガーなど)が無いと修理対応できないこともあるので、この点が自分の中ではメンテナンス専門店として今後の最大の課題だと考えております。

こちらは昨年と全く同じ比率、データとして確立されている根拠がありそうです。ただ、昨年同様、パンク修理やタイヤ交換などちょっとした修理全般で見ると、日々の業務では比率はだいたい半々の感覚です。全体メンテナンスとなるとはやり「趣味性」が強い自転車の割合が高まりますので、そういったジャンルだとまだまだ男性の方が多い世界だと思います。ただ、これでも昨今の「スポーツサイクル」の流行で女性の愛好家はかなり増えています。

今期の作業依頼の特徴としては、

  • 久しく乗っていなかった自転車を整備してほしい
  • 昔、購入してほとんど乗っていなかった自転車の整備
  • 以前はスポーツ用途だったけど、通勤や通学用に仕様を変えたい

こういった事情の方がけっこういらっしゃいました。

コロナ禍で「自転車での移動」が交通手段として見直されている背景が影響しているのではないかと思います。また同じくコロナ禍の影響で、自転車部品の供給に大幅な遅れが生じて「新車」を頼んでもなかなか入ってこない現状もあります。

昔に買った「いい自転車」が家に眠っているケースがあるかと思います。「復活させて乗りたい」相談はバイシクルサポートの得意分野です。 復活が可能かどうかは、状態(過去の使用状況、保管状態など)によりますが、 もしそんな自転車がありましたら、お気軽にご相談下さい。お見積りはもちろん、あまり詳しくない方でも、用途や目的のイメージだけお伝えいただければ、その自転車にあったプランをご提案させていただきます。

定期点検のすすめ

「自転車」には「車」の車検制度のような法定の定期点検の義務づけはありません。点検整備を受けていない「車」は法規制によって道路を走ることができません。それゆえ整備不良の「車」が道路を走っていることは通常はあまり考えられません。ですが、「自転車」の場合となると実情は…。

新しい自転車を購入すると「保証書&取り扱い説明書」が必ず付属します。そこには「必ず定期点検を実施してください」と記載されています。また、購入時にショップの方からも「点検に来てくださいね」と案内を受けているのではないでしょうか(自店販売の新車に対は一定期間の無料点検サービスを付けているお店もけっこうあります)。安全に自転車を使用する上で「定期点検」は重要な役割を果たしています。

なぜ定期的な点検が必要なの?

  • 走行時の振動などで各固定箇所の緩みが生じることがある
  • 消耗部品の交換時期の見極めが必要になる

主にこの2つが定期点検を実施する目的です。自転車の整備にある程度詳しい方なら、日常の自己点検でこれらの異常を察知してご自身で対応されているかと思います。ただ、一般的にはなかなかそうはいかないのが普通ですので、やはり定期的にショップに「定期点検」を依頼されるのがいいでしょう。

修理の相談を受けるケースで、部品自体が故障や破損をして急に動かなくなるトラブルが多いのかというと、そうでもなく、各部品が徐々に消耗していってトラブルに繋がっているケースの方が多いかもしれません。「ブレーキが効かなくなったんですけど…」と言われて確認してみると「ブレーキパッドがすり減って全く残っていない」なんて状態の時もしばし。これは昨日今日でブレーキが効かなくなったわけではありません。ずっと前からブレーキが効きにくい状態で使用していたことが窺えます。

「定期点検」ってどのくらいの頻度で必要?

どのくらいの頻度での実施が必要なのか、具体的にはショップに相談を

基本は購入したお店で受けることが多いかと思いますが、当店では他店購入車の「定期点検」作業を受け付けております。引っ越しなどで購入店がお近くではない方、通信販売で自転車を購入した方、etc.、お気軽にご相談下さい。

定期点検基本料金…3,300円(税込)

※ギア付きのスポーツサイクルの基本料金です。ギア無しモデルやシティサイクルの場合は少し料金が安くなります。

※プラスαの作業の「セットメンテナンスD.クイック」コース(税込6,600円)もあります。

※「バイシクルサポート」の定期点検の詳細はコチラ

作業時間は1時間程度です。事前予約もできますのでお電話等で予めご相談下さい。

各店のfacebookページからもご予約可能です。サービスのメニューから「セットメンテナンスE.安全点検」を選択してください。

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