年末年始休業のお知らせ

本年も残すところあとわずかになりました。日頃のご愛顧に厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら、バイシクルサポートは下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

休業期間:12月29日(水)~1月5日(水)

新年は2022年1月6日(木)より営業いたします。ご不便をおかけいたしますが何卒よろしくお願い申し上げます。

バイシクルサポート

代表 寺村 孝

初めて購入したロードバイクが油圧ディスクだった方へのアドバイス

※写真はイメージです。
特定のモデルの話題ではありません。

初めての「スポーツサイクル」。ロードバイクでもクロスバイクでも一般のシティサイクルと異なる特殊な取り扱い方法があって、苦労されている方も多いかと思います。ただでさえ初心者には難しいのに、とくに最近のトレンド「ディスクロード」に関しては正直「ちょっとハードルを上げすぎでは」と個人的には思うところがあります。

ロードバイクのブレーキのシステムが従来の「リムブレーキ」から「ディスクブレーキ」に主流が急速に移行しています。

■「リムブレーキ」モデルと「ディスクブレーキ」モデルの両方をラインしているメーカー

■「ディスクブレーキ」モデルしかラインナップがないメーカー

後者の完成車メーカーの方が圧倒的に多くなっています。

どのくらいラインナップが増えてきているのかというと、実際には「街乗りモデル~エントリーモデル」ではリムブレーキがまだまだ一般的です…、と言いたいところですが、スポーツユースで購入する「エントリーモデル(シマノ仕様でいえば105装着モデルあたり)」クラスになると、実際には「ディスクブレーキ」モデルが非常に多くなってきています。そうすると必然的に「初めて買ったロードバイクが油圧のディスクロード」となってしまいます。

これまでオーソドックスなリムブレーキ仕様のロードバイクに乗っていた方が2台目以降で「ディスクロード」に乗り換える場合は基本ができているので「応用編」として「ディスクロード」でもそれほど難しくないとは思います。急がば回れで少しずづ基本からマスターしていけば、それなりに理解していける構造です。

取り扱い方法が難しいのは確かに否めませんが「初心者にとってメリット」が多いのも「ディスクロード」です。「ディスクロードは難しいからやめた方がいいよ」という考えでは私は決してありません。基本的な整備技術をちゃんと習得して正しく扱えれれば、恩恵(とくに安全性の面の貢献)の方が大きいと思っています。

<ディスクロードの初心者にとってのメリット>

  • 油圧モデルであれば、少ない力でブレーキ操作ができる
  • 油圧モデルであれば、メンテナンスの頻度が少なくて済む
  • 制動力が安定しているので、初心者でもコントロールしやすい

もちろん、これらのメリットは中上級者でもありがたいことですし、手の握力の強さでどうしても不利になってしまう女性ライダーにも大きなメリットと言えます。

※ディスクブレーキではケーブルでブレーキを引いて操作する「機械式」と呼ばれるタイプとブレーキ内部に密閉されたオイル(フールド)で操作する「油圧式」とよばれるタイプがあります。前述の「105」なども含め中級グレード以上では「油圧式」が主流です。

特に「油圧式」は構造的から学ぼうとすると難しくなりますが、シンプルに覚えるべきことは「下記の3点」です。※ディスクブレーキの詳しい構造解説は過去ブログを参照してください。

①初心者にはちょっと難しいですが「ホイールの脱着」の習得は必須

特殊な工具を使わずとも脱着が可能なのは従来の「クイックレバー式」と同じです。モデルによって個別の「コツ」的な物を掴む必要がある箇所ですので、実際にご自身のバイクで練習することが一番よいでしょう。スポーツサイクルを楽しむ上では必要な技術ですので初心者にはちょっと難しい作業ですがここは頑張ってマスターしましょう。※ホイールの脱着作業に不安があって周囲に教われる人がいない方、当店ではプライベートレッスン (有料) を承っていますのでご相談下さい。

②油圧モデルだとブレーキパッドが擦り減ってもレバーの引き量が変わらないため、目視でパッド残量の点検を

左/すり減ったパッド、右/新品のパッド

シマノのマニュアルではディスクブレーキパッド残量が0.5㎜以下で交換が必須とされています。リムブレーキだとブレーキパッドが擦り減ると、レバーの引き量が大きくなるので、操作感で減ってきていることに気付きやすいのですが、油圧式の場合は自動でレバーの引き量を調整してくれる機構になっているため意外とブレーキパットの摩耗に気づかない方多くがいます。目視でも判断できるので、定期的に確認をしましょう。

③輪行などでホイールを外して運搬する時は「パッドスペーサー」を活用しましょう

これは運搬時に多いトラブルです。 油圧式の場合、車輪を外した状態(ディスクローターが無い状態)でブレーキレバーを引いてしまうと、左右のパッドがくっ付いてしまって、再度車輪を装着できなくなる可能性があります。車輪を外しての運搬時には必ず、パッドの間に専用スペーサーを挟んでおきましょう。

それと当然ですが、専門ショップでの定期点検は必ず受けましょう。手間と費用を考えるとディスクブレーキは基本的なメンテナンス以外の専門的な技術が必要な箇所はショップに任せてしまった方が楽だと思います。逆に油圧ディスクの場合、日常のメンテナンス頻度が少なくてすむメリット(前述のブレーキパッドクリアランスの自動調整など)もあります。特徴を正しく理解して取り扱うことができれば、非常に優位性の高い優れたブレーキシステムです。

最近の各種メンテナンスご依頼の傾向は?

昨年もご報告させていただいた車種別の作業実績。今年度もこの1年間の当店の作業実績を集計する時期になりましたので、「最近はどんなご依頼傾向なの?」を少し振り返ってみます。

集計期間:2020年10月~2021年9月
(集計対象は昨年同様、セットメンテナンス、オーバーホール、パーツやフレーム組み換え作業、及びこれらに準じる作業全般です)

とにかく印象としては、車種カテゴリー、年代(最新モデルから懐かしいモデルまで)、幅広く多様化してきています。「ロード」「クロスバイク」の構成比が昨年度からダウンしてますが、このカテゴリーの依頼件数が減ったわけではなく、「ロード・クロス以外のカテゴリー」車種のご依頼が増えたことが要因です。

*アシスト車には「E-バイク」のご依頼も目立ってきました。「他」が多くなったのはシングル車ツーリング車のご依頼件数が増えたのが要因です。

開業から2年目の今期ですが、トータルのご依頼実績件数も大きく伸ばすことが出来ました。日頃のご愛顧ありがとうございます。ユーザー様の自転車メンテナンスのニーズに応えられるショップの必要性を感じて作ったお店です。実際に営業を始めてさらにわかってきたニーズもありますし、今後もユーザー様のお役に立てるサービスを目指して参りたいと思います。

上位陣は昨年に続き同じような顔ぶれが並びます。何故か安定のスペシャとキャノンⅮ、販売台数の多い最大手メーカーのジャイアントが多いのは想像できますが、何の理由でこの2社の依頼が毎年多いのかはわかりません。ショップ勤務時代、ほとんどの主要メーカーを取り扱ってきた経験があるので、おおよそこのメーカーなら、こういった感じで、と予測を立てて補修パーツ在庫等の準備をしているのですが、意外なメーカー・車種が多かったりもします。純正パーツ(ディレーラーハンガーなど)が無いと修理対応できないこともあるので、この点が自分の中ではメンテナンス専門店として今後の最大の課題だと考えております。

こちらは昨年と全く同じ比率、データとして確立されている根拠がありそうです。ただ、昨年同様、パンク修理やタイヤ交換などちょっとした修理全般で見ると、日々の業務では比率はだいたい半々の感覚です。全体メンテナンスとなるとはやり「趣味性」が強い自転車の割合が高まりますので、そういったジャンルだとまだまだ男性の方が多い世界だと思います。ただ、これでも昨今の「スポーツサイクル」の流行で女性の愛好家はかなり増えています。

今期の作業依頼の特徴としては、

  • 久しく乗っていなかった自転車を整備してほしい
  • 昔、購入してほとんど乗っていなかった自転車の整備
  • 以前はスポーツ用途だったけど、通勤や通学用に仕様を変えたい

こういった事情の方がけっこういらっしゃいました。

コロナ禍で「自転車での移動」が交通手段として見直されている背景が影響しているのではないかと思います。また同じくコロナ禍の影響で、自転車部品の供給に大幅な遅れが生じて「新車」を頼んでもなかなか入ってこない現状もあります。

昔に買った「いい自転車」が家に眠っているケースがあるかと思います。「復活させて乗りたい」相談はバイシクルサポートの得意分野です。 復活が可能かどうかは、状態(過去の使用状況、保管状態など)によりますが、 もしそんな自転車がありましたら、お気軽にご相談下さい。お見積りはもちろん、あまり詳しくない方でも、用途や目的のイメージだけお伝えいただければ、その自転車にあったプランをご提案させていただきます。

定期点検のすすめ

「自転車」には「車」の車検制度のような法定の定期点検の義務づけはありません。点検整備を受けていない「車」は法規制によって道路を走ることができません。それゆえ整備不良の「車」が道路を走っていることは通常はあまり考えられません。ですが、「自転車」の場合となると実情は…。

新しい自転車を購入すると「保証書&取り扱い説明書」が必ず付属します。そこには「必ず定期点検を実施してください」と記載されています。また、購入時にショップの方からも「点検に来てくださいね」と案内を受けているのではないでしょうか(自店販売の新車に対は一定期間の無料点検サービスを付けているお店もけっこうあります)。安全に自転車を使用する上で「定期点検」は重要な役割を果たしています。

なぜ定期的な点検が必要なの?

  • 走行時の振動などで各固定箇所の緩みが生じることがある
  • 消耗部品の交換時期の見極めが必要になる

主にこの2つが定期点検を実施する目的です。自転車の整備にある程度詳しい方なら、日常の自己点検でこれらの異常を察知してご自身で対応されているかと思います。ただ、一般的にはなかなかそうはいかないのが普通ですので、やはり定期的にショップに「定期点検」を依頼されるのがいいでしょう。

修理の相談を受けるケースで、部品自体が故障や破損をして急に動かなくなるトラブルが多いのかというと、そうでもなく、各部品が徐々に消耗していってトラブルに繋がっているケースの方が多いかもしれません。「ブレーキが効かなくなったんですけど…」と言われて確認してみると「ブレーキパッドがすり減って全く残っていない」なんて状態の時もしばし。これは昨日今日でブレーキが効かなくなったわけではありません。ずっと前からブレーキが効きにくい状態で使用していたことが窺えます。

「定期点検」ってどのくらいの頻度で必要?

どのくらいの頻度での実施が必要なのか、具体的にはショップに相談を

基本は購入したお店で受けることが多いかと思いますが、当店では他店購入車の「定期点検」作業を受け付けております。引っ越しなどで購入店がお近くではない方、通信販売で自転車を購入した方、etc.、お気軽にご相談下さい。

定期点検基本料金…3,850円(税込)

※ギア付きのスポーツサイクルの基本料金です。ギア無しモデルやシティサイクルの場合は少し料金が安くなります。

※プラスαの作業の「セットメンテナンスD.クイック」コース(税込6,600円~)もあります。

※「バイシクルサポート」の定期点検の詳細はコチラ

作業時間は1時間程度です。事前予約もできますのでお電話等で予めご相談下さい。

各店のfacebookページからもご予約可能です。サービスのメニューから「セットメンテナンスE.安全点検」を選択してください。

久我山店facebookページ

■東東京店facebookページ(現在準備中です)

スポーツサイクルは車輪の脱着が簡単?

「クイックレリースレバー」が車輪の固定方式として採用されているのが一般的。でしたが、そうでもなくなってきたのが最近のトレンドかもしれません。ディスクブレーキモデルが増えてきたことによって「スルーアクスル」の車輪固定方式が各カテゴリー車種で採用されています。MTB系のモデルだけでなくて、ロードレーサーでも「スルーアクスル」化が目立ちますね。

基本それでも、ギア付きスポーツサイクルであれば、いずれにしても車輪の脱着が容易にできる構造には違いありません。ただ、そうは言っても形式によって「難易度」にバラつきがあります。「スルーアクスル」>「 クイックレリースレバー」 、「ディスクブレーキ」>「リムブレーキ」の方が難しいのも事実です。

最近、ロードバイクを購入された初心者の方で、初めてのバイクが「ディスクロード」ってケースも増えてきました。この場合、車輪の脱着だけと言っても正直、かなり大変な作業ですね。これまで「リムブレーキ」の「クイックレリースレバー」式のロードを扱ったことがある方なら、応用編なのでまだ理解はし易いのですが…。それに最近は「チューブレスタイヤ」なんてのもあって、けっこう初心者泣かせです。

こんなゴチャゴチャしてる後輪、自分じゃ絶対に無理…
そんなことはありません
ちょっとした技術を覚えれば簡単に取り外せます

長距離用でないシングルギアバイクの場合は、構造的な理由も有りますが「出先での利便性」はそれほど重視されません。それに対して長距離走行が前提のロードバイクの場合は、パンクした際に容易にチューブ交換ができたり、輪行時などのパッキングがしやすいように、車輪の脱着が簡単な固定方式を採用して「出先での利便性」の面で工夫がされています。車輪を自分で脱着できるようになることはサイクルストとしては本来は必須だと思います。

「動画サイト」を見て真似てやってみたけどうまくいかない…、そんな感想をよく聞きます。

実際に作業をして経験値を積まないと習得できない技術でもあります。どちらかというとマニュアルよりは「コツ」の分野なのかと思います。それにモデルによって微妙に仕様が異なったりするので、実際に自分の自転車で練習しないと要領を掴めません。バイシクルサポートではそういった方向けの技術講習の提供(有料)も承ってます。これまであまり宣伝はしていませんでしたが、コンスタントに相談があるので簡単なご案内ページを設けました。(詳細は下記リンク参照)

スペアチューブを携行しているけど、一度も自分で交換したことがない…

「車輪の脱着に自信がない」

「サイクリング中にパンクしたらどうしよう」

そんな不安がある方に…

各種プライベート講習承ります⇒詳しくはコチラ

タイヤのサイズの話

「タイヤの交換をお願いいしたいんですが…」よくある☎でのお問い合わせ。ついつい反射的に「サイズは何ですか?」って返してしまうんですが、自分でもあまり親切な返答じゃないなぁと思います。ある程度詳しい人なら常識だと思っている自転車タイヤのサイズ規格でも、予備知識のない方からすると全く見当がつかない話です。

「大きめ」「小さめ」って相対的な表現ではタイヤのサイズは伝わりません(←たまに問い合わせ時に言われます)。自転車のタイヤは厳密な規格が定められています。タイヤとリムのサイズが合わないと当然取り付けできません。ややこしいのが、例えばよく耳にする「26インチ」でも車種によって違う異なる複数のサイズ規格があります。「MTBの26インチ」「ママチャリの26インチ」「ロードバイクの26インチ」それぞれの車種カテゴリーに26インチ規格がありますが同じサイズではありません。世の中の自転車のタイヤのサイズって5、6種類と思っている方もいるかもしれませんが、すべの車種カテゴリーを前提にすると相当の数です。対応径・幅、さらにタイヤではありませんがチューブのバルブの形状などを含めると3桁レベルの種類です。さらにフレームやブレーキアーチとのクリアランスも考慮する必要があります。

ただ、実際には「車種カテゴリー」内である程度サイズ規格が絞られるので、慣れている方が自分の自転車に限定すれば、それほど難しい話ではありません。

一般に、

「○○×○○」と表記されています。

前の数字がタイヤの直径で、後の数字がタイヤの幅です。単位は㎜の場合とinchの場合があります。ただし、この表記方法はメーカーのよっては紛らわしいケースもあるので、車種カテゴリーによっては少し注意が必要です。

そこで必ず確認しておきたいのが、「ETRTO(エトルト)」のサイズ表記です。

「European Tyre and Rim Technical Organisation」略して「ETRTO(エトルト)」です。

こちらの場合、

「○○-○○○」と表記されています。

前の数字がタイヤの幅で、後の数字がタイヤの直径です。※下の写真の赤丸の箇所がエトルト表記。

「700×24c」はエトルト表記「24-622」

「ETRTO(エトルト)」 は「メーカー」「車種カテゴリー」問わずに、世界的に統一された「タイヤサイズ規格」表記方法です。判断が難しい場合、このサイズをチェックした方が確実です。

バイシクルサポートでは各車種カテゴリーのタイヤを在庫しています。マイナー規格も「何かしら」あるようには努力しています。メーカー・モデルにこだわらなければすぐに用意できる場合が多いです。

※ただし、マイナー系の在庫量は少なめなので、お急ぎの場合は事前に確認をお願いします。

※頑張って在庫揃えていますが、それでも無いサイズが当然あります。ホントに星の数レベルに多い世界なので、その点はご理解、ご容赦ください。

チューブも各サイズ在庫持ってます。

チューブはポピュラー規格は「パナレーサー」中心、マイナー規格は「シュワルベ」中心に在庫してます。

チューブも各サイズ常備するようにしてます。

いずれにしても実際に自転車をお持ち込みいただければ、お客様自身でわからなくても、こちらでサイズはチェックいたします。それとサイズだけでなく「用途」によっての「タイヤ選び」もそれ以上に重要です。合わせてアドバイスしてますので、各車種「タイヤの交換」お気軽にご相談ください。

早いもので、開業から2年が経ちました

おかげさまでバイシクルサポートは2021年5月で開店から3年目の営業年度を迎えます。日頃の皆様のご愛顧に心より感謝申し上げます。オープン以来、車種ジャンルさまざまなユーザー様にご来店いただいております。予想以上に自転車のメンテナンスの重要性を理解していただいている方が多く、とても良い傾向だと感心させられました。これからもお客様のニーズに応えられるよう日々精進して参ります。引き続き、バイシクルサポートをよろしくお願いいたします。

バイシクルサポート 代表 寺村 孝

★2周年記念キャンペーン開催中★

「セットメンテナンスコース」をお申し込みで

『オリジナルサコッシュ(写真)』プレゼント!!

昨年同様、今年も限定記念デザインのサコッシュを作りました。2021年バージョンはジュート生地にブラウンカラーのロゴデザインでカジュアルな雰囲気です。

セットメンテナンス全コースすべてプレゼント対象です。基本安全点検(3,300円)も「オリジナルサコッシュ」プレゼントの対象になりますので、ぜひこの機会に愛車の点検・整備をご用命ください。

≪対象コース≫ 各コースの詳細はコチラ

  • セットメンテナンスコース A.プレミアム 27,500円
  • セットメンテナンスコース B.スタンダード 17,600円
  • セットメンテナンスコース C.ベーシック 13,200円
  • セットメンテナンスコース Ⅾ.クイック 6,600円
  • セットメンテナンスコース E.安全点検 3,300円

※いずれも税込み

対象期間:サコッシュがなくなり次第終了(数に限りがありますので予めご了承ください)

コンポーネントの載せ替え

今回はコンポーネント載せ替え作業のご案内です。「コンポーネント」とは自転車を構成する部品一式のことですが、一般的には「ブレーキ回り一式…ブレーキレバー&ブレーキキャリパー」と「ギア周り一式…シフトレバー、リアディレーラー、フロントディレーラー、スプロケット、クランクセット、ボトムブラケット、チェーン、(+ホイール)」を指す用語です。そして、フレームとコクピット回り(ハンドル、ステム、ヘッドパーツ)とサドル回りの部品を合わせて自転車が構成されています。

「コンポーネント」メーカーとして最も有名なのは、おそらくほとんどの方が知っている日本の「シマノ」。その他だと「カンパニョーロ」「スラム」などがメジャー。そして車種のカテゴリーごとに「グループ」がラインナップされています。ロードコンポの「シマノ・105(イチマルゴ)」「シマノ・アルテグラ」「シマノ・デュラエース」などと言ったモデル名は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は互換性の解説は割愛しますが、自分の自転車に何が使えるのかどのサイズを選べばいいのか互換上どの組み合わせが正しいのか、その辺りを確認して「コンポーネント」を選ぶ必要があります。

当店の105コンポーネント載せ替えオーダーシートのイメージ

完成車で自転車を購入すると、ロードバイクの場合「シマノ105仕様なら15~20万円」といった感じでおおむね相場によって採用されているコンポーネントが決まっています。もちろん、フレームがカーボンかアルミ、ディスクブレーキかリムブレーキ、などの要素でも価格帯は変わってきます。

  • クラリス
  • ソラ
  • ティアグラ
  • 105
  • アルテグラ
  • デュラエース

「シマノ」のロード・コンポーネントのグレード順です。「デュラエース」が最高峰グレードです。「値段がかなり違うけど、何が違うの?」って聞かれると、一言で説明できませんが、簡単にお答えすると「性能が違います。グレードが上がるほど当然よくなります。」ってことです。現在ご自身のバイクはどのグレードでしょうか。「コンポーネント」を上位モデルに載せ替えることで、自転車のパフォーマンスは当然良くなります。

「ソラ」がついているけど、「105」に載せ替えてグレードアップしたい、といういことが可能な訳です。

それと「コンポーネント載せ替え」の目的として多いのが、「メンテナンス」や「オーバーホール」をしても無理なケースです。とくにギア周りなど長く乗っていると部品自体が削れて摩耗してきます。ケーブルやチェーンなどの消耗品を交換しただけでは回復しないことも。そういった場合は「コンポーネントの載せ替え」作業が必要になります。

また、古いMTBクロスバイク(2~30年前の7段や8段仕様)のレストア作業として、載せ替えるケースもよくあるご相談です。この場合、比較的安いコンポーネントのカテゴリーなので、コンポ一式+工賃で3~5万円で可能なケースも多いです。ちょっと思い入れのある自転車だったりするので、新車の買い替えと比較しても妥当な費用なので、検討される方がいらっしゃいます。

載せ替え作業工賃…基本、個別見積もりです

さまざまなケースが想定されるので、実車を拝見してから、お見積もりさせていただきます。(参考)ロード系なら2.5~3万円、クロスバイクなら2万円前後、が作業工賃の目安。いずれも 油圧ディスクでない 場合。

≪只今、キャンペーン中‼≫

※「105」以上のグレードコンポーネント一式を当店でお買い上げの場合⇒作業工賃がサービス価格になります。

  • デュラエース一式購入時工賃⇒10,000円
  • アルテグラ一式購入工賃⇒10,000円
  • 105一式購入時工賃⇒12,000円

(税別)

注.いずれもリムブレーキ標準仕様の場合です。油圧ディスクや特殊な内装ケーブルルーティンの場合は別途費用あり。

セットメンテナンスコース『A.プレミアム』

実はこのコースが一番お得なサービス価格設定です。他店様と比較しても、おそらく業界最安の料金かと…。(最安じゃなかったら、スミマセン。他店チラシを持参なさっても、これ以上安くなることはありませんので、あしからず。) セットメンテナンスコースはすべての自転車ユーザー様を対象に定期的に行っていただきたい整備プランです。このコースは「まとめて」行っていただくことで料金を 個別作業よりも サービス価格設定にさせていただいております。

セットメンテナンスコース『A.プレミアム』

25,000円(税別)

≪コースに含まれる基本作業内容≫

  • 基本安全点検&再調整
  • ブレーキシュー交換
  • ブレーキケーブル交換
  • シフトケーブル交換
  • チェーン交換
  • ホイール調整
  • セットクリーニングコース

上記、作業内容が部品代金込みで25,000円です。

※チェーンのグレードはシマノ105まで料金内作業

※ポリマーコーティングなど、ハイグレードケーブルを使用する場合はアップチャージ

※ディスクブレーキはアップチャージ

※フル内装のケーブルルーティン車はアップチャージ

※その他特殊仕様の場合は個別見積り

同時作業としておすすめのバーテープ交換(ドロップハンドル車の場合)を入れても、おおむね3万円以内のご予算で可能です。また、ケーブル類&チェーンをデュラエースクラスにアップグレードしても、~35,000円目安の作業になるかと思います。

自転車の状態によって、「セットメンテナンスA~Eの各コースがいいのか」「それ以上の本格的なオーバーホールが必要なのか」「もしくはパーツ(コンポーネント)を交換しなければダメなのか」は実際に拝見させていただいた上で整備プランをご提案させていただきます。なるべくわかり易くご説明させていただきますので、自転車に詳しくない方でもご遠慮なくご相談くださいませ。

ロードバイクユーザーの方であれば 「セットメンテナンスA .プレミアム」コースは1年に一度のおすすめメニューです。年に1回愛車をぜひ「リフレッシュ」しましょう。

クロスバイク小径車など、他のジャンルのスポーツバイクユーザーの方でも、使用状況に応じて、やはり定期的なメンテナンスは必須です。実施頻度はロードバイクと比較して少なくていいケースもありますし、ご予算の面でバイクの状態によっては他のコース(6,000円~16,000円のセットメンテB~Ⅾコースなど)を検討してもよろしいかと思います。

セットメンテナンス各コースの主な実施作業の違い

お見積もり&ご予約、お気軽にご相談ください

セットメンテナンス各コース⇒詳しくはコチラ

各店facebookページからご予約も可能です(A~Cコースは事前見積のみ)

久我山店facebookページ

■東東京店facebookページ(現在準備中です)

同業他社のショップ様へ、作業承ります。

≪パートナーSHOP様募集中≫

※業販取引のご案内です

「忙しくて組立/修理作業やオーバーホール作業が消化できない」といったショップ様、弊店で御社の作業を外注させていただきます。お取引条件など、詳しくはTEL等でお問い合わせください。(バイシクルサポート 担当:寺村)

こちらから回収&作業終了後納品に伺えるエリアは久我山からおおむね車で1時間以内を目安に承ります。※当方個人経営のため、スケジュールの都合上、御社にて弊店までお持ち込みいただいた方が納期は短縮できます。 (搬送費用は有料です)

「オーバーホール」「全体整備」など作業に時間を要する仕事を中心にご依頼承ります。定期お取り引き、繁忙期のみ、イレギュラーな作業依頼、単発でのご依頼、展示車の7分組立などもOK、etc.、可能な限りフレキシブルに対応いたします。御社のショップ運営のお手伝いをさせていただければと思います。

「オーバーホール」や「セットメンテナンス」のご依頼の際は「事前見積り(無料)」がおすすめです

「セットメンテナンス」コースの場合…2~5営業日(コース内容による)

フル作業の「オーバーホール」…2~3週間目標(パーツ手配期間など含む)

このくらいの作業期間を目安にお時間をいただいております。ケーブル類やブレーキシューなど基本的な消耗品は常時在庫していますが、仕様が特殊な部品だったり、破損個所があって交換パーツが必要だったりするケースがあります。事前に自転車の状態を拝見させていただければ、こういった場合予めパーツの手配が出来るので円滑に作業スケジュールが進められます。「セットメンテナンス」各コースはパッケージ作業なので短期間での作業納期が可能です。「オーバーホール」の場合はさまざまな状況があるので、納期&費用ともに最終的は個別見積りになります。

それともう一つ大事なポイント。どのメンテナンスプランがお客様に最適なのかを事前見積で具体的に提案しております。自転車の状態を見ないことには判断ができませんので、そういった意味でもまずはお持ち込みいただくことをおすすめします。自転車にあまり詳しくない方でも、「予算のご希望(範囲)」「こんな感じに仕上げたい」「今後の使い方(使用頻度)」などをおおまかに(具体的でなくてもOK)お伝えていただければ、「おまかせ作業」的なプランも可能ですので、お気軽に。

ということで、

①事前見積来店で「メンテナンスの費用」&「作業に要する時間(期間)」をご提案

②作業スケジュールの相談

③「後日入庫」or「その日から預かり

の流れでの受付が可能です。

※事前見積をしていただけると、お預り期間が短縮できます。

※お急ぎでないケースでしたら、そのまま自転車をお預かりして随時作業でもOKです。もちろん、遠方からお持ち込みいただくケースなども。

実際の作業スケジュールは他のお客様の作業との兼ね合いもあるので、この点でも「事前見積」&「作業スケジュールの打ち合わせ」をしていただけると助かります。(すみません、何分、基本、私1人のお店なので…)

事前見積は無料です

※ただし、分解作業を伴う見積もりが必要な場合は費用がかかります。

事前見積は20~30分程度で終わりますが、お時間の都合がありましたら予めご相談ください。各店facebookページからお申し込みも可能です。

久我山店facebookページ

■東東京店facebookページ(現在準備中です)

「セットメンテナンス」各コース詳しくはコチラ

地味だけど重要なワイヤー類の話 その②

今回はワイヤーの種類について

当店で修理対応に使用しているワイヤー類(標準的な作業の場合)

※いずれも税別/作業工賃は別途

シティサイクル向けブレーキワイヤー

吉川ブレーキ(YSB)/スチール製セット

  • フロント一式…400円
  • リア一式…450円
いわゆるママチャリ向けお手頃ブレーキワイヤー。シティサイクルの場合、工賃込みで1ヶ所あたり1,000円程度で交換可能です。

クロスバイク・MTB向けワイヤー類

シマノ/ステンレスワイヤー各種

  • ブレーキインナー…300円(1本)
  • ブレーキアウター1台分…600円
  • シフトインナー…350円(1本)
  • シフトアウター1台分…700円
シマノのワイヤー類(ステンレス製)

ロードバイク向けワイヤー類

  • シマノのスタンダードなステンレスワイヤー…上記、クロス・MTB向けと同価格
  • シマノ/オプティスリック仕様シフト一式…2,066円
  • シマノ/ポリマーコーティングブレーキ一式…3,623円
  • シマノ/ポリマーコーティングシフト一式…3,909円
  • カンパ/ブレーキインナー…947円(1本)
  • カンパ/シフトインナー…962円(1本)

などなど、特にロードバイク系コンポーネントの場合、こっけうバリエーションがあります。互換性の中で制約はありますが、最近のシマノ系上位モデルだと選択肢が複数あります。

ロードバイクの場合、ワイヤー類は「こだわり」のパーツであったりもします

基本、スポーツサイクル系の作業の場合は、すべてシマノのステンレス製を使用していますので、スタンダードな料金での交換作業でも性能・耐久性は十分かと思います。

もちろん、作業は自分でやるというDIY派の方向けに「ワイヤー単品」での販売もしています。どれを選べばいいのかわからない方でもお気軽にご相談ください。

当店では一般のシティサイクル用からハイエンドロードバイク用まで、いずれも基本的な消耗品ですので常時在庫をしております。交換作業工賃を含めた総額は車種によって違いますので、詳しくは個別にお問い合わせください。

地味だけと重要なワイヤー類の話 その①

ほとんどの自転車では「ブレーキ」や「シフト」の操作は”ワイヤー(ケーブルとも呼びます)”を手元のレバーで動かして行います。

一度セッティングしてしまえば永久的に使える物であればいいのですが、そうはいかないのがワイヤー類の構造の特徴です。使用しているうちに少しずつセッティングがズレてくるので、ワイヤーの「張り具合(テンション)」を定期的に再調整する必要があります。また消耗する部品ですので定期的に交換が必要です。錆びてしまったり、変形してしまったり、ほつれたり切れたりすることがある部品です。

「シフター」と「ディレラー」を繋ぐワイヤー(ケーブル)の模式図

ワイヤー類の構成部品は、外側の「アウターケーブル」と内側の「インナーケーブル」とがあります。そして、ケーブルの末端にはそれぞれを保護する専用のキャップ取り付けられています(※キャップは仕様によっては必要ない場合もあり)。

明らかに見た目でわかる箇所が錆びてしまって動かない状態や、切れてしまっている場合などは、交換の時期の判断がし易いとは思いますが、意外と見えない部分が傷んでいたりして、シフトやブレーキの操作がスムーズでなくなったりします。

見えない部分のワイヤー類が消耗するとどうなるか、具体例を見てみましょう。⇓

錆びたインナーケーブル。アウターケーブルの内側に隠れている部分が茶色のサビが付着。
一見きれいに見えますが、シフトアウターケーブルのキャップを外してみると…
新品と比べてみると先端がかなり傷んでいます。
キャップが割れている場合も操作性能にはマイナス。さらに消耗すると、最終的にはアウターケーブルが破損してしまいます。
コチラはロードバイクのブレーキアウターケーブルの具体例。
普段見えない箇所ですが、使用していくうちに劣化していきます。

ということで、当然

ワイヤー類は消耗品です

…を前提に自転車のメンテナンスをする必要があります。

基本ワイヤー類は金属製なので、長期保管(良好な状態で)による経年劣化はあまりありません。どちらかというと「乗れば乗るほど」消耗していく部類のパーツです。使用頻度の多い方でしたら1年に1回程度の交換がおすすめです。ワイヤーが原因で動かなくなっている場合はもちろんですが、新品のワイヤーに交換することによって、「ブレーキ」や「シフト」の操作感が断然良くなります。

※交換作業工賃は1,500円/1ヶ所が標準費用です。ケーブルの値段はグレードがいろいろありますが、1,000円前後/1ヶ所あたりがスタンダードなケーブルの部品代金です。ただし、ワイヤー類は車種、モデルなどで大きく値段が違いますので、詳しい交換作業費用は個別にお問い合わせください。

『セットクリーニングコース』の紹介/「フレーム&ブレーキ周り」編

『セットクリーニングコース』は「①ギア周り分解洗浄(6,000円)」+「②ブレーキダストクリーニング(1ヶ所2,000円)」+「③フレームクリーニング(13,000円)」の3つのメニューを同時に行う洗浄メニューです。①、②単品メニューでも分解作業を伴うので、セットで承わる場合は割引の料金設定にしています。同時に行った方がお得な料金設定になります。クリーニング(洗車)関連メニューの詳細はコチラ。ケーブルやブレーキシューを交換するタイミングの「セットメンテナンス」や「オーバーホール」時に一緒に実施する方法もおすすめです。

セットクリーニングコース…12,000円(税抜)

≪基本的な作業工程のご紹介≫

まずはギア周りを分解して洗浄を行います。詳しい作業内容は前回のブログ(ギア周り分解洗浄編)をご覧ください。

ギア周りをすべて外した状態にしないと結局フレーム全体のクリーニングもできません。セットクリーニングコースの料金設定を割引でお安くしているのは、この状態でフレームのクリーニングができるからです。

「サビ」は落ちませんが、黒いベットリとした「油汚れ」はきれいに落とせます。

次にブレーキ周りをきれいにしていきます。リムブレーキにしても、ディスクブレーキにしても、パッドが削れることによって飛び散ったその汚れがフレーム付着します。いわゆるブレーキダストです。この汚れはフレームにしっかりとこびりつきますので、油汚れを分解するクリーナー系の溶剤では落とせません。コンパウンド系のクリーナーを使ってクリーニングをしていきます。

そして、フレーム全体をきれいに掃除していきます。代表的な場所の「ビフォー&アフター」例の写真です。フレームの塗装の種類や汚れの状態によって、複数のクリーナーを使い分けて作業をします。

クリーニング作業が完了したら、簡易ガラスコーティングを施工します。

大きなキズは消せませんが、微キズなら目立たなくなります。

グロス系(ツヤ有)塗装の場合、新車のような輝きが復活できます。最近はマット系(ツヤ無)塗装も流行っていますが、この種の塗装の場合はビフォー&アフターが作業例の写真ようにはならず、効果が分かりにくいです。ただ、コーティングすることによって汚れが落としやすくなりますので、日頃の掃除が楽になると思います。※当店で行っているコーティングは簡易施工のタイプです。

※納期は「セットクリーニングコース」の場合2~3営業日目安でお願いします(ただし、要事前予約相談でお願いします)。

『セットクリーニングコース』の紹介/「ギア周り分解洗浄」編

今回はメニュー表(下記)の「①ギア周り分解洗浄」の具体的な作業内容の紹介です。

バイシクルサポートの洗車関連メニュー

ギア周りは汚れが溜まりやすい代表的な箇所。こまめに掃除をしていても、入り組んだ狭い所に油の黒い汚れがいつの間にかに付着しています。チェーンを介して繋がっている構造なので、「チェーンだけ」「ギアの歯だけ」を掃除しても他所から汚れを拾ってきてしまって、なかなかきれいになりません。こういった汚れをリセットできるのが「ギア周り分解洗浄」での作業内容です。

基本的な作業工程のご紹介

「チェーン」「スプロケット」「クランク&チェーンリング」「プーリー」
を取り外して個々に分解洗浄を行っていきます

チェーンを洗浄します。状態が悪い場合には「チェーン交換 (別途費用) 」をおすすめするケースもあります。

スプロケットを洗浄していきます。

クランクを外してチェーンリングを分解洗浄します。

リアディレーラーのプーリーも取り外して洗浄します。

左:洗浄前/右:洗浄後

洗浄が完了したら、必要な箇所に注油を行って再組立てをします。

ギア周り分解洗浄…6,000円(税抜)

※納期は基本1~2営業日で仕上がります(ただし、要事前予約相談でお願いします)。